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リリースされるとチャート首位に、アイチューンズとビルボードの「K-POP」健闘に疑問の声

リリースされるとチャート首位に、アイチューンズとビルボードの「K-POP」健闘に疑問の声

Posted November. 28, 2018 08:45,   

Updated November. 28, 2018 08:45

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アイコンは25カ国で1位、エクソは46カ国で1位、ブラックピンクは41カ国1位、ジェニは40カ国で1位…。

近年、新作をリリースしたK-POPグループや歌手のアイチューンズチャートでの成績だ。様々なK-POPの歌が、多い時は世界の半分をさらって鳴り響く形となっている。2012年、世界的ブームを導いたサイの「江南(カンナム)スタイル」も、アイチューンズチャートトップは約30カ国にとどまった。そのためか、最近アイチューンズとビルボードチャートで「K-POPのインフレ」が深刻だという声が出ている。

現在ビルボード、アイチューンズなどのチャートは、忠誠心の高いファン層が、膨大な影響力を発揮する。音楽の消費方式は大きくCD購入とデジタルダウンロード、デジタルストリーミングに分けられる。スマートフォンのリアルタイムでのストリーミングでCD並みの音質を楽しめる最近の環境で、消費の絶対多数はストリーミングが占める。一方、様々なチャートの算定は、まだダウンロードやCDの販売を大きく反映する。ビルボードチャートは、CDの1枚購入や音源10曲のダウンロードを、1500回のストリーミングと同じ消費量で計算する。

アイチューンズチャートは、少数の集中消費により影響を受けやすい。消費量の少ないダウンロード数に基づいているからだ。最近、米ポップ市場を騒がせた「ウー・イーファンの騒ぎ」が良い例といえる。中国歌手のウーの誕生日を祝うために、中国のファンたちがインターネットアドレス(IP)の迂回で米アイチューンズストアで音源を大量に購入したという疑惑が浮上した。ビルボードアルバムチャートの首位につくほどの量だった。しかし、ビルボードは、独自の真相調査の末、ウーの順位を100位へと降格させた。韓国音楽家たちの海外進出を支援する「DFSBコレクティブ」のバニー・ジョー代表は、「今回の事態をきっかけに、今後、ビルボードでファン層の強い歌手のアルバムの消費活動のモニタリングを強化する動きも出ている」と話した。

正常消費で構築されたチャートの成績も、冷静な視点で見なければならないという声も出ている。最近K-POPがアイチューンズチャートを占領した国の中には、カナダ、ブラジル、スウェーデンもあるが、比較的小さな国の割合が多ければ半分に達する。カザフスタン、アルメニア、トリニダードトバゴ、アゼルバイジャンなど多様である。とあるグローバル音源サービスの関係者は、「欧州の小さな国のチャートで1000位圏外にあったK-POP歌手が、ある日突然5位にいきなり上昇して、分析してみると一桁のファンが音源をダウンロードした結果だった」と耳打ちした。

イ・デファ大衆音楽評論家は、「K-POPの世界的人気は否定できないが、米国、英国などの主要ポップ市場の実質的な人気を計るには、現地で利用量の多いストリーミングサービスである『スポーティパイ』チャートを見るのがよい」としながら、「しかし、歌謡芸能事務所の報道資料で、この順位を添付する場合はほとんどない」と批判した。


イム・ヒユン記者 imi@donga.com