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習近平氏と30年来の親交のブランスタッド氏が中国を批判

習近平氏と30年来の親交のブランスタッド氏が中国を批判

Posted October. 06, 2018 08:56,   

Updated October. 06, 2018 08:56

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「中国人民の長年の友であり、米中関係の発展を促進するうえで多くの役割を果たすだろう。歓迎する」

トランプ米大統領が当選した2016年12月、アイオワ州知事のテリー・ブランスタッド氏(72)を駐中国大使に任命する可能性が報道されたことを受け、中国外交部が出した反応だ。

中国が期待をかけた理由は、ブランスタッド氏が習近平国家主席と30年以上の親交があるためだ。習氏は、河北省正定県の書記で管理職を始めた1985年、畜産代表団長の資格でアイオワ州を訪れた。当時の州知事がブランスタッド氏だった。ブランスタッド氏は、習氏が米国の家庭生活を体験し、野球の試合を見ることができるよう歓待した。

27年後の12年2月、当時副主席だった習氏は、ホワイトハウスを訪問した際、わざわざ時間を割いてアイオワ州を訪れ、ブランスタッド氏と会った。同年6月、習氏は訪中したブランスタッド氏を自宅に招いて歓待した。

しかし、ブランスタッド駐中国大使は、任期開始(17年6月)から1年3ヵ月経った先月30日、アイオワ州の地方紙「デモイン・レジスター紙」への寄稿を通じて、「中国政府が、米国の報道の自由を利用したプロパガンダ広告をまき散らし、米国の労働者、農場主、企業に害を与えている」と批判した。特に、「(米国と)反対に、北京の街角で売られている新聞では、中国の困難な経済状況に対する(中国政府に対する)反対の声は制限され、(政府と)異なる意見を真剣に反映するいかなる姿も見られない」とし、「(中国)メディアが中国共産党の掌中にある」とまで述べた。中国共産党のトップは総書記の習氏だ。習氏の30年来の友人である駐中国大使が前面に出て習氏を批判したのだ。

米国内 の代表的な親中派のブランスタッド氏が「中国バッシング」に出たのは、トランプ氏が中国政府から攻撃を受けたことへの反撃の性格が強い。ブランスタッド氏が寄稿した新聞は、中国共産党系の英字紙「チャイナ・デーリー」がトランプ氏を「愚かな大統領」と非難した広告を載せたまさにそのメディアだ。

中国が米国との貿易戦争で、アイオワ州の主要農産品である大豆に報復性の関税を課したことも影響を及ぼした。23年間、アイオワ州知事を務めたブランスタッド氏としては、自身の政治的基盤が攻撃されるのをただ見ていることができなかったのだ。

 

ブランスタッド氏はこれまで、習氏との関係を強調しながらも、貿易、人権、北朝鮮問題で中国を批判してきた。

今年3月、米メディアとのインタビューで、「中国が米国企業を公正に待遇していない」と発言した。昨年5月、米上院の大使承認公聴会では、「中国の指導者が私を長年の友と呼ぶからといって、人権、知的財産権などの問題提起を躊躇することはない」と線を引いた。むしろ「数十年の中国との交流経験を北朝鮮の核を阻止するために中国を圧迫することに使う」と強調した。

北京で生活して経験した中国の言論統制に対する失望感も作用したとみえる。中国の米国大使館の微博(中国のツイッター)のアカウントは、中国の一部のネットユーザーが中国政府を批判するコメントを書き込み、中国の言論統制を迂回する機能を果たしている。ブランスタッド氏は、デモイン・レジスター紙の寄稿で、「中国の最も著名な新聞は、私の寄稿の掲載を避けた」と指摘した。


尹完準 zeitung@donga.com