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10月の台風

Posted October. 05, 2018 08:31,   

Updated October. 05, 2018 08:31

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先月30日に日本に上陸した台風24号「チャーミー」の威力は強力だった。11メートルの高さの灯台がまるごと吹き飛ばされ、街路樹は根から引き抜かれた。先月4日には台風21号「チェービー」が日本列島を縦断し、11人の命を奪った。強風によって大型トラックが横転し、駐輪してあった自動車は転げまわった。

◆今年、日本が超大型台風の絨毯爆撃で大きな被害を受けたのに比べて、韓国に影響を与えた台風は8月末の台風19号「ソーリック」が唯一だった。今年はこれで「シーズン終了」かと思われたが、台風25号「コンレイ」が韓半島に向かって北上している。秋の情緒あふれる10月に台風とは、突然の招かざる客だ。気象庁国家台風センターによると、韓国で気象観測が始まった1904年以来、昨年までに韓国に影響を与えた台風は349個、年平均3.1個と集計された。そのうち10月の台風は9個だけだが、2013年以降3個ある。

◆異例の秋の台風は、地球温暖化による異常兆候とみえる。実際、台風とは、北太平洋の南西海上で発生する熱帯低気圧の別名だ。熱くなった海で発生した台風は、水温が下がれば威力が落ちる。しかし、秋になったのに海水面の温度は下がらず、一方、台風を防ぐ冷たい大陸高気圧はそれほど発達せず、十分に力を発揮できなくなっている。同様の現象が地球全域で起こり、「秋の台風」に続き「冬の台風」を心配しなければならない状況になった。今年1月に西欧を襲った台風が、英国、フランス、ベルギーなどに被害を与えたのが代表的だ。

◆台風の強度は、中心部の最大風速に左右される。秒速40メートル以上の強風なら、自動車を横転させ、岩を吹き飛ばす破壊力を持つ。コンレイは、最大風速が秒速40メートルの強い中型台風とされる。経路は流動的だとしても、今週末に全国のほとんどが影響圏に入ると予想されるため、徹底した備えが必要だ。猛暑に続き遅ればせの台風まで、尋常でない気象現象の警告音がますます大きくなっている。


コ・ミソク記者 mskoh119@donga.com