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アジア大会「金」の男子サッカー代表チームが凱旋

アジア大会「金」の男子サッカー代表チームが凱旋

Posted September. 04, 2018 08:58,   

Updated September. 04, 2018 08:58

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金メダルを首にかけた孫興民(ソン・フンミン=26、トッテナム・ホットスパー)が3日、仁川(インチョン)国際空港第2ターミナルの入国ロビーに現れると、大歓声とともにカメラフラッシュを浴びた。雨が降ったりやんだりと曇った外の天気とは裏腹に、サッカー23歳以下代表チームが帰国した空港の中は熱かった。数百のファンは、祝福のメッセージを書いたピケットを手にもって「(孫)フンミン最高!」「光(黄)義助」を連呼しながら大会2連覇の偉業を達成した選手たちを熱く歓迎した。

主要国際大会で大粒の涙を見せたが、今度は金メダルを獲得し、満面に笑みを浮かべた孫興民は、「国と国民」を口にした。フォトゾーンで金メダルを噛むジェスチャーをして見せ、ファンの応援に応えた孫興民は、「大韓民国のユニフォームを着て(初)優勝を果たすことができて嬉しい。国民の声援に感謝する」とし、「サッカー選手としての目標は、これが(金メダルが)全部ではない。これからがもっと重要だ」と話した。所属クラブのトッテナムに帰っても、最高の選手として活躍したい意気込みを語ったものだ。

今回のアジア大会で孫興民の闘魂は光った。遅れて合流したため初戦には出れなかったが、国際サッカー連盟(FIFA)規定(試合後に少なくとも48時間を休憩する)に反する中2日のグループリーグはもちろん、決勝トーナメントから決勝まで6試合に出場し、毎回足に痙攣を起こすほど走った。孫興民は、「中高校以来、こんなに(沢山)走ったのは初めて」とし、「(主将の)自分が疲れた姿を見せると、他の選手に悪い影響を与えそうだったので、もっと汗をかこうとした」と話した。今大会を通じて、代表チームで初めて主将を任された孫興民は、「今大会の優勝に満足せず、韓国サッカーのためにもっと頑張りたい」と使命感を語った。

曲折に末に優勝を味わった金鶴範(キム・ハクボム)監督は、ワイルドカード(オーバーエイジ)選手で選出された3人(孫興民、黄義助、趙賢祐)に手柄を譲った。金監督は「(ワイルドカード選手が)今回ほど苦労したことはないと思う」と言い、「後輩たちに範を示して励ましながら、私が見ても気の毒に思えるくらい全力を振り絞った」と話した。「韓日戦を控えてどんなことを話したのか」という質問には、「『日章旗が太極(テグク)旗の上に上がることはあってはならない』と言い聞かせた」と答えた。

「人脈選出」との批判に巻き込まれたが、大会で9ゴールを決めて真価を発揮した黄義助(ファン・ウィジョ=26、ガンバ大阪)も、この日は一段と明るい表情で取材陣の前に立った。黄義助は、「(議論が巻き起こった)最初からもっと頑張るほかないという気持ちしかなかった」とし、「きつい試合日程で体力は底を尽きたけど、精神力で完成した優勝だった」と話した。


金在亨 monami@donga.com