Go to contents

糸のように細く柔軟な太陽電池、KIST研究チームが開発

糸のように細く柔軟な太陽電池、KIST研究チームが開発

Posted August. 07, 2018 09:18,   

Updated August. 07, 2018 09:18

한국어

韓国の研究グループが、太陽電池を細く柔らかい糸状に具現することに成功した。重いバッテリーの代わりに服自体が電源になる次世代ウェアラブル機器の製作に活用できると期待される。

韓国科学技術研究院(KIST)エネルギー貯蔵研究団のイ・ジュンギ責任研究員チームは6日、糸状の染料感応型太陽電池を開発して、太陽光を電気に変換する光電変換効率を8.1%まで高めたと明らかにした。糸状の太陽電池の中では、今回の記録が世界最高水準だというのが研究チームの説明だ。

研究チームが開発した糸状の太陽電池は、直径が250μm(マイクロメートル・1μmは100万分の1メートル)のチタン(Ti)金属ワイヤが透明なチューブに包まれている形となっている。研究チームは、効率を高めるために陰電極役割のチタンワイヤの表面を微細なパターンで酸化させ、光の接触面積を増やした。

まだ出力電圧は0.7Vで、小さな時計に入る商用水銀電池(1.35V)の半分ぐらいだ。しかし、直径1センチのストローに巻き付けても、電池の性能が95%以上維持されたという点で、生地を織るほどの優れた柔軟性と伸縮性が認められた。イ研究員は、「服の中に入る新しい概念のウェアラブル機器を開発するきっかけになるだろう」と期待した。研究結果は、国際学術誌ナノエネルギーの7月号に掲載された。


ソン・ギョンウン記者 kyungeun@donga.com