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韓国GMの富平第2工場、労使が「昼夜2交代を1交代に切替」で合意

韓国GMの富平第2工場、労使が「昼夜2交代を1交代に切替」で合意

Posted July. 31, 2018 09:28,   

Updated July. 31, 2018 09:28

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韓国GM労使が、稼働率の低い富平(プピョン)第2工場の勤務体制を昼夜の2交代から昼間の1交代に変えることで合意した。工場の効率を高めるために労組が会社側の提案を受け入れたおかげだ。ただし、非正規職労働者たちは、構造調整を懸念して反発している。

30日、韓国GMによると、27日、労使は富平第2工場を2019年末まで一時的に1交代で運営することにした。これまで富平第2工場は、工場の稼働率が約30%だった。年間18万台を生産できる規模だが、物量が減り、現在の生産台数は年間6万5000台にとどまっている。

工場稼働率が格段に落ちた状況でも、韓国GMは昼夜2交代で工場を運営してきた。一日を昼間組と夜間組に分ける一般的な2交代ではなく、変則的な2交代だった。一週間を基準にA組は、月火の午前勤務(午前7時〜午後3時40分)、B組は水〜金の午後勤務(午後3時40分〜夜12時20分+1時間30分延長勤労)をしてきた。

変則的な2交代を続けてきたのは、1交代へ切り替えへの労働組合の反発のためだった。2交代から1交代に変えた後、工場閉鎖の手順を踏んだ群山(クンサン)工場の事例を目にし、労組は1交代への切り替えに強く反対してきた。労組は、「富平第2工場が物量をさらに確保する場合にのみ、1交代を受け入れる」と主張した。

GMは20日、富平工場に約560億ウォンを投資し、段階的に生産台数も7万5000台を増やすと発表した。すると労組は既存の「絶対不可」の主張を撤回して、協力に乗り出した。労使は物量が確保される2019年末までは1交代をし、その後は再び2交代体制に変えることで合意した。

1交代への切り替えにより、会社側は工場を昼間だけ稼働することができ、午後組の夜間延長労働手当てを払わなくてもいいので、経営効率を高めることができるようになった。労組は一部の手当は減るものの、規則的な勤務が可能になった。

しかし、課題も残っている。富平工場の非正規職労働者たちは1交代への切替時は自分たちの雇用が脅かされかねないと主張して、今回の合意に反対している。自動車業界は、1交代への切替時は150人ほどの人員削減は避けられないと見ている。労働界も、「非正規職を考慮しない合意だ」と、正規職労組を批判している。ただ、韓国GM側は、「非正規職は厳しく言って、GMと契約を交わした当事者ではない。にもかかわらず人員削減を最小限に抑えるというのが労使の立場だ」とコメントした。


ピョン・ジョングク記者 bjk@donga.com