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「国際大会で会ったら一杯したい」 許栽監督が北朝鮮の元バスケ代表リ・ミョンフンとの思い出を語る

「国際大会で会ったら一杯したい」 許栽監督が北朝鮮の元バスケ代表リ・ミョンフンとの思い出を語る

Posted May. 02, 2018 08:33,   

Updated May. 02, 2018 08:33

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「(リ)ミョンフンに一度会いたいですね。もうずいぶん年取っているでしょうけど」

現役選手時代に「バスケの大統領」と呼ばれた許栽(ホ・ジェ)男子バスケットボール代表監督(53)は、一時、世界最長身のバスケ選手として有名だった北朝鮮のリ・ミョンフン(49=235センチ)にまつわる思い出が多い。

そのためか、許監督は最近、リ・ミョンフンという忘れられた名前がメディアに頻出していることに嬉しい気持ちを示した。先月27日の南北首脳会談で金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が文在寅(ムン・ジェイン)大統領に「リ・ミョンフン選手がいる時は、我々が強かったけど、引退してからは弱くなった」と話したことが公開されたのだ。その上で、バスケットマニアの金正恩氏が南北間のバスケ交流に言及し、その実現の有無に関心が高まっている。

許監督がリ氏を最後に会ったのは2003年に平壌(ピョンヤン)で開催された南北統一バスケットボール大会で選手として出場した時のことだ。当時、会食の場でリ氏が礼儀を尽くして注ぐ盃を受ける許監督の写真が話題を呼んだ。これに先立ち、2002年の釜山(プサン)アジア大会では許監督が北朝鮮代表として出場したリ氏を会おうと会場を訪ねて幸運の鍵や電子時計、375ミリのバスケットシューズをプレゼントした。リ氏の妻のためのアームリングも別途用意した。当時の再会に先立ち、リ氏は韓国バスケ界の関係者たちに許監督の近況やアジア大会への出場有無について聞いていた。

許氏は1990年の北京アジア大会と1994年のアジア選手権などの国際大会でリ氏と再会すると互いに「ミョンフン」「兄貴」呼びをするほど親しくなった。1993年に上海で開かれた東アジア競技では許氏が監督を務める韓国がリ氏がゴール下を守る北朝鮮を77-68で破った。

許氏は、「代表チームを率いている者として、こういうことを言って良いのか分からないが」として上で、「国際大会に出たら、ミョンフンを別途飲みに誘っていろんな話をサケにして飲んだものだ」と振り返った。

金正恩氏が南北間のバスケ交流を強調したことを受け、大韓民国バスケットボール協会も方烈(パン・ヨル)会長を中心に様々な方法を模索している。

協会は今年8月のジャカルタ・パレンバン・アジア大会で南北合同チームを結成する意向を表明した。代表チームを率いてアジア大会に参加する許氏は、「うちの代表チームに負傷選手が多いのは事実だ。しかし、北朝鮮の男子バスケが国際舞台から姿を現さなくなって久しいので、戦力はベールに包まれている。どのレベルなのかを把握するのが先決」と慎重な態度を示した。

金正恩氏が評価した通り、北朝鮮はリ氏が活躍した2002年の釜山アジア大会で5位に入るほど上位クラスの実力を維持していた。だが、2010年の広州アジア大会を最後に公式大会で見られなくなるほど戦力が低下したという。

北朝鮮の女子バスケは昨年のアジア杯をはじめ最近まで国際大会に出場しているが、チーム内には得点力を備えた長身選手も含まれているとされ、男子代表に比べて相対的にアジア大会での南北合同チーム結成でハードルが低いというのが球界関係者の説明だ。

方烈会長は、「北朝鮮のバスケ水準がそう高くないが、何人かは合同チームの戦力にプラスになれる選手がいるかもしれない。南北で交互に強化試合を行って選出を選出することが可能だ」と話した。

バスケ協会は、かつてソウルと平壌を行き来しながら行われた統一バスケ大会の形での南北オールスター戦や、韓国で開催される大学バスケの国際大会であるアジアパシフィック大学チャレンジーに北朝鮮チームを招待する形などで交流する方法などが検討されている。

許氏は、「南と北がコートで一つになればバスケの人気にも好影響を与えるだろう。個人的にはミョンフンにお酒を勧める日が来ることを望んでいる」と言って笑った。


金鍾錫 kjs0123@donga.com