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片手を失ったアメフト選手が夢のNFL入り、シャキーム・グリフィンがシアトルに5巡目指名

片手を失ったアメフト選手が夢のNFL入り、シャキーム・グリフィンがシアトルに5巡目指名

Posted April. 30, 2018 08:42,   

Updated April. 30, 2018 08:42

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米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)は、米国で最も人気のあるスポーツだ。だが、あまりにも体力の消耗が激しいため、各チームは週1回だけ試合を行っている。NFL決勝戦であるスーパーボウルは、米国人最愛の試合だ。その「夢の舞台」に史上初めて片手を失った選手が登場する。主役は、サウスフロリダー大学出身のシャキーム・グリフィン(23)だ。

グリフィンは28日、米国テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで行われた2018NFL新人ドラフトで、シアトル・シーホークスから5巡目に指名(全体141位)を受けた。シアトルには昨年のドラフト3巡目に指名された双子の兄弟、シャキル・グリフィンがコーナーバックで活躍している。同じ高校と大学を出た兄弟は、プロでも同じチームでプレーすることになった。

左手に先天異常を持って生まれたグリフィンは4歳のとき、左手を切断する手術を受けた。左手の指が正常に伸ばせられない異常で、激しい苦痛に悩まされたため、やむを得ない選択だった。だが、残りの片手だけでも、グリフィンは子供のときからアメリカンフットボールと陸上、野球などのスポーツで優れた才能を発揮した。主にボールを持って突進する相手攻撃手を阻止する役割を担うラインバッカーとして活動しているグリフィンは、今年3月に開かれたNFLコンバイン(NFLが実施する有望株たちのフィジカルテスト)で、40ヤード(約36.6メートル)を4.38秒で走り、スカウトたちを驚かせた。NFL史上、ラインバーカーとしては最速だった。左手に義手をつけて実施したベンチプレスでは102キロのバーベルを20回も持ち上げる怪力を披露した。

ドラフト前に「片手だろうが両手だろうがボールでプレーする選手は、ボールさえ持って遊べれば良いんだということを世の中に見せたい」と話したが、シアトルの指名された後は、「他の選手が自分より先に指名を受けるときはつらかった。だが、最終的に自分の名前が呼ばれた。まともに息ができないほど嬉しい」と話した。


李憲宰 uni@donga.com