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「ピストル皇帝」秦鍾午、2018アジア大会で個人戦初金を目指す

「ピストル皇帝」秦鍾午、2018アジア大会で個人戦初金を目指す

Posted April. 25, 2018 08:44,   

Updated April. 25, 2018 08:44

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「アジア大会だからと言って特別なジンクスはない。しかし周囲で個人戦の金メダルがないことについてジンクスだと呼ぶなら、今度は破りたい」

「ピストル皇帝」秦鍾午(チン・ジョンオ=39、KT)は、堂々と覚悟を語った。目つきは射線で標的を睨みつけるときのように鋭かった。射撃史上初の五輪3連覇(50メートルピストル)を達成した秦鍾午が持っている五輪金メダルは4個(50mピストル3個、10mエアピストル1個)もある。しかしアジア大会では団体戦で金メダル3個を獲得したが、個人戦の金メダルはない。24日、国際射撃連盟(ISSF)ワールドカップ(W杯)が開催された昌原(チャンウォン)国際射撃場で取材に応じた秦鍾午は、「2018ジャカルタ・パレンバン・アジア大会(8月18日~9月2日)では集中力を発揮し、個人戦で優勝したい」と話した。

今年初め登山をする途中事故で肋骨が折れ、1ヵ月間練習を休んだ。このためW杯代表選考戦で4位に止まり、正式出場権(1~3位)を獲得できなかった。その代わり、各国2人に与えられる番外競技選手(大会本番には出れないが成績が順位に反映されない選手で、決勝出場の資格がない)として競技に臨んだ。それでも本大会正式出場選手だったら2位に当たる585点を射止めた。秦鍾午は、「最近調子が上がっているので、国際大会での感覚を取り戻せば(アジア大会で)良い成績を出せると思う」と語った。

秦鍾午は、アジア大会で10メートル・エアピストルのみ出場が決まった。主力の50メートルピストルは五輪に次いでアジア大会でも廃止された。新設の10メートル・エアピストル混合は出場者が決まっていない。大韓射撃連盟によると、アジア大会組織委員会で個人戦出場者(2人)の中から混合出場者を選出しなければならないという方針を決めれば、個人戦1位のイ・デミョン(京畿道庁)と2位の秦鍾午のうち1人が混合に出場することになる。一方で、個人戦と別枠で混合出場者を選考することになれば、国内混合選考戦1位のキム・チョンヨン(KT)が出場することになる。秦鍾午は、「混合種目に出場したい気持ちが強い。男女が一緒に競技を行うこと自体、注目を集めそうだ」と話した。

今年、昌原国際射撃場では昌原世界射撃選手権(8月31日~9月15日)も開かれる。韓国は1978年のソウル大会に次いで40年ぶり2度目の世界射撃選手権を開催する。同大会の広報大使を務める秦鍾午は、「世界選手権を通じて射撃の人気がさらに盛り上がることを期待する」と話した。


鄭允喆 trigger@donga.com