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金正恩氏、高位層に「首脳会談」かん口令

金正恩氏、高位層に「首脳会談」かん口令

Posted April. 18, 2018 08:35,   

Updated April. 18, 2018 08:35

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、南北、米朝の「リレー首脳会談」を控え、党と軍の高官に対する徹底した口封じに入った。国家保衛省を通じて住民の取り締まりも大いに強化されているという。首脳会談というビッグイベントが迫り、強い内部検閲で対話の議題や交渉情報に対するセキュリティに力を入れている。

17日、情報当局によると、最近、金正恩氏が北朝鮮高位層とその子供に対して首脳会談や主要政治動向などについてかん口令を下したという機密情報を入手し、韓国当局が確認している。この情報によると、金正恩氏は書面で直接指示し、一部高位層には携帯電話などの通信手段まで検閲したという。また、関連内容を漏洩して摘発される場合、厳罰するという「警告メッセージ」まで数回伝えたという。政府関係者は、「最近、米朝が本格的に(実務)接触したことでセキュリティが求められる機密が増え、金正恩氏も(対米)メッセージの管理に敏感な反応を見せているようだ」と伝えた。北朝鮮は過去にも最高指導者の重要日程や軍事的挑発の前には内部メッセージが漏れないよう力を入れた。

別の政府関係者は、「米朝首脳会談の場合、交渉戦略をどれだけ長く隠すかによって成否が分かれる可能性がある」とし、「このことをよく知る金正恩氏が党高官に『ローキー(low-key)』戦略で『慎重になれ』と指示したのではないか」と話した。実際、正恩氏は中国芸術団の公演観覧など一部の日程を除いて最大限外部活動を自制し「内心を隠す戦略」に入った。

住民統制も最近強化されたという。保衛省職員はうわさの根源地である「市場」などを中心にメッセージの取り締まりに乗り出した。中国との国境地域では「資本主義排撃」メッセージが書かれた布告文が増えたという。首脳会談の前に住民たちの間で不利なうわさが広がらないよう事前に遮断し、非核化など具体的な議題が公開された時の動揺を阻止するためと見える。一部では会談を機に外部情報が北朝鮮に流入する場合に備えて事前の管理を始めたという分析もある。


申晋宇 niceshin@donga.com