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ヒディング氏側がカカオトークで提案、サッカー協会副会長は「忘れていた」

ヒディング氏側がカカオトークで提案、サッカー協会副会長は「忘れていた」

Posted September. 16, 2017 09:02,   

Updated September. 16, 2017 09:05

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「『~~~笑』で終わったカカオトークのメッセージを正式の提案と言えますか。内容が適切でなかった上、あの時は(サッカー協会の)技術員長でもなかったんです。返信をすること自体、話にならないと思ったので返信しなかったし、その後はまるっきり忘れていたので、いまさら『提案をした』と言われると困惑します」

フース・ヒディンク元韓国代表監督をめぐる議論がますます見苦しい展開となってきた。金鎬坤(キム・ホゴン)大韓サッカー協会副会長兼技術委員長とヒディンク財団のノ・ジェホ事務総長が「真実」をめぐり攻防を繰り広げている様相だ。

ノ氏は14日、オランダのアムステルダムで自ら記者会見を開いた。会見で、ノ氏は「ヒディンク監督が韓国代表チームを引き受けたい意向を今年6月、(大韓)サッカー協会の幹部に伝えた」と明らかにした。ノ氏は6月19日にスマートフォンメッセンジャーでメッセージを送った。金副会長は6月26日に技術委員長に選任された。協会の副会長を務めているため、幹部であることには間違いないが、監督選任の権限は持っていない時期だった。協会は、「(技術)委員長に選任された後、ノ総長から会いたいという携帯メッセージをさらに二度送られてきたが、(W杯)最終予選を2ヵ月後に控えて外国人監督を選任するのは、選手団の把握問題などもあり、考慮するのは困難だったし、最終予選を采配する監督が本大会まで引き受けることを決定していたので、金委員長としてはノ総長に会う理由はなかった」と釈明した。

議論が本格化したのは、韓国がウズベキスタン戦で9大会連続のW杯進出を決めた後からだった。あるメディアが今月6日、「ヒディンク監督が6月に韓国代表を引き受けたい意向を表明した」と報じたことを受け、ネットで「ヒディンク監督を復帰させろ」という動きが起きたのだ。7日の帰国記者会見でヒディンク監督の復帰説について質問を受けた金委員長は、「いかなる話も聞いていないし、連絡を受けたこともない」と答えたことが発端となった。金委員長は、「会見を終えて移動すると中、ノ総長から電話をかかってきて『提案をしたのに、聞いたことがないと言ってしったらどうするのか』と言った。そして14日にアムステルダムでの記者会見で再び同じ話を持ち出したのだ。もちろん、ヒディンク元監督が6月に自らの声で『私が引き受けたい』と言ったのなら、話は違っただろう」と話した。

金委員長が「監督提案」のカカオトークメッセージを後から公開したが、大多数のサッカーファンの反応は、依然として協会の対応に批判的だ。関連記事には「金委員長が二枚舌を使っている」「カカオトークでの提案は提案とは言えない」といった人身攻撃性の書き込みが相次いでいる。金委員長は、「厳しい環境の中で自身のサッカー人生をかけて本大会進出を成し遂げた申台龍(シン・テヨン)監督への信頼には変わりない。ヒディンク監督のように経験と能力を兼ね備えた方たちの助けは、いつでも受け入れる用意がある」と話した。

「形はどうあれ韓国サッカーのために貢献したい用意がある」と明らかにしたヒディンク氏は、来月7日、モスクワで行われる韓国対ロシアの強化試合のとき、競技場を訪れる予定だ。ここで、申監督とも会うことになると見られる。ヒディンク氏は2006年から4年間、ロシア代表監督を務めており、その後ロシアサッカー協会と協力関係を保ってきた。大韓サッカー協会の関係者は、「(ロシア戦に)間違いなく来ると聞いている。しかし、ヒディンク氏の役職や役割などについては、まだ具体的な検討は行われていない」と話した。



李承鍵 why@donga.com