
盆唐(ブンダン)ソウル大学病院腎臓内科のキム・セジュン、チン・ホジュン教授チームは2014年6月、病院の医療情報チームと一緒に「急性腎損傷監視人工知能システム」を開発した。21日、二人の教授チームがシステム導入前の患者(1884人)と導入後の患者(1309人)の急性腎損傷の主要指標を分析した結果、システム導入後、速やかに治療が行われた患者が6.13倍増加した。また、急性腎損傷の回復可能性は70%も上昇した。一方、急性腎損傷がかなり進み、透析を必要とする重症急性腎損傷を誘発する危険性は、システム導入後25%も減少した。
このAIシステムは、患者のこの6カ月間の血液検査の数値を分析して、早期に急性腎損傷を発見し、腎臓の損傷程度を3段階に分析して、主治医にすぐ知らせる。急性腎損傷は、腎臓の細胞が損傷されて、腎臓機能が低下する疾患であり、早期に発見できなければ、透析をするか、死亡に至ることもある。集中治療室で発生した急性腎損傷の死亡率は50%にのぼる。
キム教授は、「現在は初期段階である診断をリアルタイムで知らせるレベルだ」とし、「今後、人工知能が入院患者の腎臓損傷を事前に予測し、適合型治療指針を該当医師に自動的に知らせる段階に発展させる計画だ」と語った。今回の研究結果は、腎臓分野の最高論文である「米国腎臓病ジャーナル(American Journal of Kidney Diseases)」の最新号に発表された。
李眞漢 likeday@donga.com