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米作家のレベッカ・ソルニット氏が訪韓、「女性嫌悪犯罪と闘わなければ」

米作家のレベッカ・ソルニット氏が訪韓、「女性嫌悪犯罪と闘わなければ」

Posted August. 26, 2017 10:17,   

Updated August. 26, 2017 10:24

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「フェミニズムの力は、男性たちが慌てる姿から確認できる。最近、韓国で起こっている女性嫌悪犯罪と似たことは米国でも起きている。個別の事件を分けずに原因のパターンを確認し、闘わなければならない」

2014年に出版されたフェミニズム・エッセイ集、『男は私にものを解説してくる』で世界的な名声を得た米作家、レベッカ・ソルニット氏(56)が訪韓した。『すべての問題の起源』、『暗闇のなかの希望 非暴力からはじまる新しい時代闇の中の希望』(以上「創批」)、『ウォークス 歩くことの精神史』(バンビ)の3冊の著書の韓国語版が最近相次いで出版されたためだ。

『男は私にものを解説してくる』で意気揚揚と度々女性にものを解説しようとする男性を皮肉る「マンスプレイン(mansplain=man+explain)」という言葉を流行させた彼女は、25日午前、ソウルのあるカフェで開かれた懇談会で「私はいつも『歩くこと』について書く」と話した。

「私の文は、歩かなかった所を歩いていく努力の話、行くことが出来なかった道を探索する『ブレイキング・ストーリー』だ。『ブレイク』という単語はニュース速報を言う時によく使うが、私は『通念を破る新しい話』という意味で使うことを好む」。

『すべての問題の起源』は今年脱稿した新刊で、『暗闇のなかの希望』は2004年、『ウォークス 歩くことの精神史』は2000年に出版された本だ。『暗闇のなかの希望』は、昨年の米大統領選挙でトランプ氏が当選した後、トランプ氏に反対する人々の間で再び広く読まれ、話題を集めた。1980年代から社会運動に参加してきた活動家であるソルニット氏は、「友達に大統領弾劾の方法を韓国で学んで来ると約束した」と話した。

「マンスプレインは借用して使った言葉だった。私が作った言葉は、『privilege(特権)』と『oblivious(忘却した)』をつなげた『privilivious』だ。他人にどのような苦痛を与えるかを考えずに特権を振りかざす者。トランプ氏はその典型だ」。

新しい本には、若い女性たちに今後もっと多くの機会が開かれるということを伝える内容が盛り込まれた。ソルニット氏は、「1年単位でフェミニズムの成否を断定してはいけない」と主張した。

「希望は楽観ではない。希望は不確実性に起因する。何も決まっていないがゆえに動く必要があると考える態度. それが希望だ」。



孫宅均 sohn@donga.com