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ビッグベン、4年間の深い眠りの中に

Posted August. 22, 2017 09:32,   

Updated August. 22, 2017 09:42

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ロンドンの国会議事堂を守ってきた英国の象徴である時計塔「ビッグベン」が21日12時(現地時間)、4年間の深い眠りに入った。

15分間隔で157年間にわたって鐘を鳴らせてきたビッグベンだが、時計塔の改修工事の作業員の耳を保護するため、しばらく停止することになったためだ。議会は、古いビッグベンの建物を改善・補修してエネルギー効率を上げ、塔内部のインテリアも変える計画だ。

2021年に工事が終るまで鐘の音を聞けなくなった人々は、別れのあいさつをした。労働党のスティーブン・ポンド議員は、「伝統を大切に考える人々が集まって、ビッグベンの最後の鐘の音を聞く」とし、「頭を下げ、心の中で復活を祈る」と話した。

第2次世界大戦の時も止まらなかったビッグベンが4年間も沈黙することへの議員たちの不安と反発も大きい。保守党のコーナー・バーンズ議員は最近、BBCラジオに出演して、「下院委員会がドイツ空軍もできなかったことをしようとしている」と批判した。ドイツ空軍のロンドン爆撃が続いた第2次世界大戦中も、ビッグベンの鐘が続いたことへの英国の自尊心が表れた発言だ。

メイ首相まで、夏休みから戻った初日の16日、「ビッグベンが4年間も停止するのは正しくない」と議会に見直しを求めた。特に、ビッグベンが停止する時期に英国の今後の運命を左右する欧州連合(EU)離脱の日が含まれ、「少なくともその日はビッグベンの鐘を鳴らさなければならない」という意見が出ている。

議会は来月の開院後、ビッグベンの鐘を鳴らすかどうかを再び議論する予定だ。議会指導部は、11月の戦没者の追悼の日や大みそかなど重要なイベントや行事の際は鐘を鳴らすことを検討している。



董正民 ditto@donga.com