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ボルトのラストランは悲劇の結末、400mリレーで脚を痛めてフィニッシュできず

ボルトのラストランは悲劇の結末、400mリレーで脚を痛めてフィニッシュできず

Posted August. 14, 2017 10:07,   

Updated August. 14, 2017 10:15

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「稲妻」ウサイン・ボルト(31=ジャマイカ)が倒れ込んだ。「世界最速の男」のラストランは誰も予想しなかった結末となった。

ボルトは13日、英国ロンドンのオリンピックスタジアムで行われた2017ロンドン世界陸上選手権の男子400メートルリレー決勝で、ジャマイカの第4走者のアンカーとして出場した。いつものボルトは爆発的なスパートで先にゴールラインを超えたものだが、この日はバトンを受け取って走り出してから14歩目の左脚を出すところで重心を失ってよろめいた。苦しい表情で脚を引きずりながら走り続けたが、最後は転んでしまった。他の選手全員がゴールラインを通過した後もトラックに倒れこんだまま、しばらく起き上がれなかった。ボルトが倒れ、ジャマイカの同種目での世界選手権5連覇の夢もとん挫した。

ボルトにバトンを渡したヨハン・ブレークは地元メディアのインタビューで、「決勝のスタートが遅れたのがボルトのハムストリング負傷を招いた。待っている間、ボルトがとても寒がっていた」と話した。ジャマイカのチームドクター、ケビン・ジョンス氏はボルトの左脚筋肉が固まっていたと確認した。この日、男子110メートルハードルで優勝し、400mリレーの第1走者を務めたオマール・マクレオド(23)は、「ボルトに金メダルか、それが駄目なら他のメダルでも首にかけて引退できるようにしてあげたかったのに、とんでもないことが起きてしまった」と話した。最初は現地時間で12日午後9時50分に予定されていた400mリレー決勝は、10時1分に11分延期された。スタート時の気温は摂氏21度だった。自身最後の大会で銅メダル一つ(100m)に止まっていたボルトは、レースが終わったあと、フェイスブックに「同僚たちに感謝する。ファンの皆さんに限りない愛を伝えたい」と書いた。

英国BBCは400mリレー決勝が男子5000mで銅メダルを獲得した英国の陸攻英雄モハメド・ファラの表彰式が長引いたために遅れたと報じた。ファラは五輪で金メダル4個、世界選手権で金メダル6個を獲得した「長距離の皇帝」だ。ソマリア出身で幼少期に英国に移民したファラの長距離種目のメジャー大会出場は、今大会が最後だった。ファラはマラソンに転向する計画だ。

男子400mリレーは、37秒47で今シーズン最高記録を打ち立てた英国が優勝した。英国勢が世界選手権の同種目で優勝したのは初めて。銀メダルは米国(37秒52)、銅メダルは日本(38秒04)だった。昨年のリオデジャネイロ五輪の同種目で銀メダルを獲得して世界陸上界を驚かせた日本は世界選手権でも初メダルを獲得し、400mリレーの強国であることを証明した。

一方、女子短距離走のスター、アリソン・フェリックス(32=米国、写真)は先に行われた女子400mリレー決勝でチームの2番手走者として出場し、優勝(41秒82)をけん引した。開催国英国が2位(42秒12)、2015年の北京世界選手権で優勝したジャマイカが3位(42秒19)だった。このメダルでフェリックスは世界選手権通算最多メダリスト(15個=金10、銀3、銅2)になった。前日までフェリックスはボルト(金11、銀2、銅1)、マリーン・オッティ(金3、銀4、銅7)の記録に並んだ。

ボルトと女子短距離走のシェリーアン・フレージャープライス(31)が没落し、2年前の北京でケニアに次いで総合2位(金7、銀2、銅3)になった「短距離走王国」ジャマイカは13日現在、銀メダル1個、銅メダル3個で14位に止まっている。



李承鍵 why@donga.com