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ロシア疑惑を全面否定、収穫なく終わったクシュナー公聴会

ロシア疑惑を全面否定、収穫なく終わったクシュナー公聴会

Posted July. 26, 2017 08:51,   

Updated July. 26, 2017 09:03

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ロシアの米大統領選介入疑惑で注目されているクシュナー大統領上級顧問が24日、上院公聴会の証言台に立った。トランプ大統領の娘婿で、核心勢力であるクシュナー氏の話に世界の耳目が集中したが、クシュナー氏は「共謀はなかった」とすべての疑惑を否定した。

クシュナー氏は、証言の前に声明を出し、ロシアとの4回の接触について「いかなる接触も選挙に影響を及ぼさなかった。特に記憶に値することもない」と主張した。

昨年4月、ワシントンのメイフラワーホテルで1級スパイの疑惑を受けているキスリャク駐米ロシア大使(当時)と会ったことについては、「キスリャク氏を含め、すべての大使と握手して短い社交的挨拶を交わしたのがすべて」と強調した。キスリャク氏と2回、電話で話したという報道に対しては「記憶にない」とかわした。

昨年6月、トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏とともにロシア人弁護士のナタリア・ベセルニツカヤ氏と会って、ヒラリー・クリントン候補に不利な情報を受け取ったという疑惑も否定した。クシュナー氏は、「会談に遅れて到着した。その人(ベセルニツカヤ氏)がロシアの子どもを養子にすることを規制する法律について話していて『ここで時間を費やすべきでない』と考えて、退席するために秘書に電話をかけてほしいと頼んだ」と明らかにした。

非公開の公聴会が開かれた上院情報委員会の建物に200人余りの取材陣が押し寄せ、開始前から大変な混雑だった。午前10時の開会の約20分前に公聴会長に到着したクシュナー氏は、明るい表情で取材陣に向かって手を振る余裕を見せた。

 

ホワイトハウスに戻ったクシュナー氏は、カメラの前で発表した声明でも、「私はロシアと共謀しなかったし、共謀したという陣営の人を誰も知らない」とし、「私の行動はすべて適切だった。不適切な接触はなかった」と強調した。また「トランプ氏が賢いキャンペーンで勝利したことを否定しようとすることは、トランプ氏に投票した人々を愚弄することだ」と指摘した。

結局、同日の公聴会は、何の収穫もなく幕を下ろした。CNNは「立証できない釈明で一貫した公聴会だった」とし、「公聴会の委員が新しい証拠に踏み込めず、クシュナー氏の釈明だけを聞いた格好」と批判した。公聴会場で会ったロイター通信のある女性記者も、「クシュナー氏の容姿と話術だけが光った」と皮肉った。

トランプ氏は、クシュナー氏をかばってワシントン政界を「ドブ」と非難した。サラ・ハッカビー・サンダース大統領報道官は、「トランプ大統領はクシュナー氏が公聴会に自発的に出席して透明に議会と意思疎通したことを誇りに考える」と伝えた。トランプ氏はツイッターに、「議会と司法長官はなぜヒラリーとロシアの結託を捜査しないのか」と逆攻勢に出た。26日にはトランプ氏の長男ジュニア氏が上院法司委員会に証人として出席する。



朴庭勳 sunshade@donga.com