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背丈の高いフェンス、声の大きい中国人を生む

背丈の高いフェンス、声の大きい中国人を生む

Posted June. 24, 2017 09:15,   

Updated June. 24, 2017 09:16

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今年3月、私は中国北京にある清華大学周辺のマンション団地に閉じ込められた。

清華大学の内部を見て回った後、連れに会う約束をした有名書店に向け急いで帰る途中だった。時間を節約するために大通りを諦め、グーグルマップを手にしたまま路地に入った。マップに現れた行き先までの最短距離に沿って、マンション団地を横切ったが、しまった!入居者だけが通過できる巨大な壁が正門前に立ちはだかっていた。韓国マンションの個別棟の出入り口に慣れている私は、少なからず当惑した。巨大な団地をしばらく歩いてきたため、再び戻ることもできなかった。確かにマンションの正門は、市民が自由に通えるように、大通りに接していた。現地に住む知人は、「中国の長い閉鎖適住宅構造は、モダンなマンションでも同じだ」と話した。

中国の主要都市を視察した経験をエッセイにまとめたこの本を読む間、北京で体験したことが思い浮かんだ。タイトルに登場した「うるさい中国人」の起源も、閉鎖的住居空間から由来したものだという著者の説明のためである。建築家である氏によると、中国は昔から、巨大な城壁を囲まれた都城の内部を高塀で区画する方法に従った。あちこちに設置された塀が人々の間を遮ったので、疎通のために大声をあげざるをえなかったという。独特の都市構造が中国人の属性を決めたことになる

著者も同様に、中国マンションの特異な構造を印象深く見たようだ。彼は、「新しい方法で生きていかなければならない近現代マンション団地も、昔の習性を維持する。不親切に閉まっているので、部外者を萎縮させる」と書いた。

唐の首都だった西安を旅して、同時代の新羅の慶州(キョンジュ)、日本の平安京(現在の京都)を比較した部分も印象的だ。平地に位置していて真四角な宮城と碁盤のような市街地を備えた西安、平安京と違って、四方が山に囲まれた慶州は、自然な曲線を生かしただろうと、著者は推定する。半月のように曲がった形状の慶州月城(ウォルソン)を思い出すと、かなり一理のある話であるようだ。



金相雲 sukim@donga.com