Go to contents

米朝、今度は「外交行嚢強奪」で神経戦

Posted June. 20, 2017 08:55,   

Updated June. 20, 2017 08:56

한국어

「米国が空港で外交行嚢を強奪した」という北朝鮮側の主張に対して、米国が「外交上、免責特権の対象でない」と一蹴した。17ヵ月間、北朝鮮に拘束されて最近、昏睡状態で解放された米国人大学生オットー・ワームビア氏の事件で敏感になっている北朝鮮と米国が、外交行嚢めぐって神経戦を繰り広げた。

北朝鮮外務省報道官は18日、朝鮮中央通信を通じて、「16日にニューヨークで開かれた障害者権利条約(CRPD)締約国会議に出席した(北朝鮮)代表団がニューヨークの飛行場で外交行嚢を強奪された」とし、「わが共和国に対する主権侵害行為だ」と非難した。当時、手続きを終えて搭乗ゲートで待っていた北朝鮮代表団3人に米国土安全保障省関係者や警官など約20人が近付き、小競り合いの末、外交行嚢を奪っていったという。 

北朝鮮は、代表団3人が外交官であり、奪われた荷物が「外交関係に関するウィーン条約」に明示された不可侵特権の対象だと主張した。しかし荷物の中身が何かは明らかにしなかった。

 

米国土安全保障省のラパン報道官は18日(現地時間)、「様々なメディアアイテムと外交行嚢を入手した」とし押収した事実を認めた。しかし、「該当の北朝鮮要人は、国連の北朝鮮代表部の公認された外交官ではなく、問題の外交行嚢も外交特権ではない」と線を引いた。空港で起こった小競り合いについては、「外交行嚢を取り戻そうとした北朝鮮側が先に始めた」とし、「北朝鮮側の人々は容疑なく解放されたが、飛行機の搭乗を拒否した」と説明した。北朝鮮は、ウィーン条約違反を主張して米国を非難しているが、米国が危険物質の搬入の可能性を確認したとして対抗する場合、攻防が続くものと見られる。



黃仁贊 hic@donga.com