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ドジャース・柳賢振、5度目の挑戦で今季初勝利

ドジャース・柳賢振、5度目の挑戦で今季初勝利

Posted May. 02, 2017 08:57,   

Updated May. 02, 2017 09:14

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メジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースの本拠地ドジャーススタジアムではホームチームの投手が三振に打ち取るたびに、ベートーヴェベンの交響曲「運命」の最初のメロディが流れる。973日ぶりに勝利投手になるまで、同曲は9回流れた。

「コリアンモンスター」柳賢振(リュ・ヒョンジン=30)が9奪三振を記録するなど安定した投球を見せ、5度目の挑戦で今季初勝利を挙げた。1日、ドジャーススタジアムで行われたフィラデルフィア・フィリス戦で5回3分の1を投げ、3安打3四球9三振で1失点し、2014年9月1日以来の勝利投手になった。ドジャースは5-3で勝った。

KBOリーグで活躍する時の柳賢振は、奪三振の代名詞と言われた。デビュー年度(2006年)をはじめ国内リーグでプレーした7年間(2006~2012年)、柳賢振は5度奪三振王に輝いた。正規イニングの最多奪三振記録(9回に17三振)も柳賢振が持っている。メジャーリーグ進出後も2年連続で三桁の奪三振数(2013年に154個、2014年に139個)を記録し、競争力を見せつけた。

肩手術の前と同じ時速150キロ台の速球はなかったが、打者を料理する実力だけは相変わらずだった。この日、93球を投げた柳賢振はカーブ4球、チェンジアップ3球で3つの三振を取るなど変化球を積極的に投げた。先月25日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦と同じく速球(34.4%)よりチェンジアップ(37.6%)を多く投げた。1回表の1失点後の無死1、2塁のピンチでもチェンジアップで2打者を三振で打ち取り危機から抜け出した。

投球の配合も光った。試合序盤に相手打者たちがチェンジアップを積極的に狙ってくることを見抜いた柳賢振は、カーブを決め球にする柔軟さを見せた。逆に4回には速球を積極的に投げ、相手の意表を突く場面もあった。防御率は4.64から4.04に下がった。

チーム同僚たちも柳賢振の勝利を後押しした。1番で出場したアンドリュー・トールズは1回に二塁打で放っては、柳賢振が降板した6回には2-1の場面で3ラン本塁打を放ち柳賢振の勝利を決定的に後押しした。捕手ヤズマニ・グランダルは5回の無死2塁の危機でけん制死を奪い、柳賢振の肩の荷を軽くした。柳賢振は、打席で1安打1四球を記録し2度も塁に出た。

デーブ・ロバーツ監督は、「1回表に守備のミスに近いプレイで三塁打を与えながらも危ない場面を良く乗り越えた。勝利投手になれるよう、あらゆる手を使った。変化球の使い方も良かった」と高く評価した。

柳賢振も、「(手術後の初勝利まで)こんなにまで時間がかかるとは思わなかった」としながらも、「こうやってマウンドに戻って来て、また勝てるようになったことだけでも物凄く意味深い。変化球の制球がうまくいっているので、当面は(ボールの配合)パターンを大きく変わることはないと思う」と言い、自信を示した。みんなが知っているコリアンモンスターの姿を取り戻しつつあった。



姜泓求 windup@donga.com