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登山家の厳弘吉がネパールに「恩返し」の学校建設、全16校中12校目が完成

登山家の厳弘吉がネパールに「恩返し」の学校建設、全16校中12校目が完成

Posted April. 03, 2017 08:59,   

Updated April. 03, 2017 08:59

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ネパールに学校を建てている登山家の厳弘吉(オム・ホンギルさん=57)が12校目の学校を完成した。最終的に16校を建てる目標だが、4分の3を完成したのだ。

厳弘吉ヒューマン財団は26日、ネパールのプルムブで「第12回ヒューマンスクール」の完工式を行った。2015年1月に着工し約2年2ヵ月ぶりだ。2日、厳さんは東亜(トンア)日報の電話取材に対し、「2010年に最初の学校を完成して以来、今年で7年目で12校目の学校を完成し、感無量だ。ネパールの子供たちのための学校を建てているが、子供たちの姿を見ながら逆に大きな幸せを感じている」と話した。

学校名は「ロッテホームショッピング&厳弘吉プルムブ・ヒューマンスクール」。学校の建設は、ロッテホームショッピングが2億5000万ウォンの基金を支援して実現した。完成式には同社のイム・サンジンCSR同伴成長委員長ら役職員15人が参加した。ロッテホームショッピングは2度にわたって寄付を呼び掛ける放送を実施して寄付金を集めた。

学校が完成するまで数々の困難もあった。プルムブは世界で3番目に高い「カンチェンジュンガ」の麓に位置している。厳さんは「首都カトマンズから飛行機で40分を移動して、再び車で8時間以上を走って到着する場所だ。未舗装道路を走って建築材料の一つひとつを運ばなければならないため馬鹿にならない費用が掛かった」と話した。2015年の大地震で建築材料費や人件費、燃料費など物価が急騰した。ロッテホームショッピングは円滑な工事のため、5000万ウォンを追加で支援した。

今回完成したプルムブのヒューマンスクールは500人を収容できる規模だ。11の教室をはじめ机と椅子、指導機材などを備えている。このうち最も気を使ったのはトイレだった。厳さんは「トイレがきちんと男女に区別されていないため多くの女子生徒が学校に行きたがらない問題があった。トイレが男女で区別だれている最新式に建てた」と説明した。今回の工事で近所の村は水力発電所から電気の供給を受けることができ、進入路もこれまでより広くなった。

世界初のヒマラヤ8000メートル級16座登頂を果たした厳さんは、自身の夢を叶えさせてもらったヒマラヤ地域への恩返しで学校16校建設事業を進めている。2008年に「厳弘吉ヒューマン財団」を設立した理由でもある。厳さんは5日までネパールに滞在しながら、先に完成した学校2ヵ所を確かめる予定だ。



朴恩緖 clue@donga.com