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シュティーリケ監督が変わらなければ希望はない

シュティーリケ監督が変わらなければ希望はない

Posted March. 30, 2017 08:35,   

Updated March. 30, 2017 08:35

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「変化が必要だ」

韓国代表は28日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)アジア予選第7戦のシリア戦で2-1の勝利を収め勝ち点3を勝ち取ったものの、ファンの不満は解消されなかった。23日にアウェーで行われた中国戦で拙戦の末に0-1で負けて始まったシュティーリケ監督に対する批判世論は静まる気配がない。シリア戦で前半4分に先制したが、決定力不足と守備の不安など長年の課題とされた問題は一向に改善されなかったからだ。

「最終予選で7回戦った。一度も気楽に試合を見たことがない。選手選考は『似たり寄ったり』で戦術においても全く変化がなかった。今のままでは大変な事態を迎える」

一時は韓国サッカーのアイコンとして活躍したサッカー界の長老は、「シュティーリケ監督が韓国代表を引き受けて3年近くなるというのに、一体何を証明したのか」と切り出した。2014年9月に就任したシュティーリケ監督が「変わった」という印象を与えるような戦術や戦略は一度も見せたと嘆いた。

KBS解説委員のハン・ジュンヒ氏は、「大韓サッカー協会が前面に出て改善策を設けなければ、韓国サッカーは崩壊しかねない」と話した。戦う相手に対する分析もなければ、相手をどうつぶすかに対する悩みもないと指摘した。ハン氏は「シュティーリケ監督は周りからの指摘を他人事のように片づけてしまう傾向がある。選手選考や戦術など全般にわたって問題あると指摘されているのに、一向に変わる気配がない」と話した。また、「白書を書くほどもつもりで詳しく前回の試合に対する分析を行って、どう変わるべきかを悩まなければ韓国サッカーに希望はない」とも指摘した。

元MBC解説委員のカン・シンウ氏も、「ピンチを迎えたのであれば、何としてでも抜け出そうとする姿を見せるべきだが、それがない。変化が必要だ」と話した。カン氏も、選手選考や戦略、相手に対する分析などで新しいものが見受けられないと指摘した。

匿名を求めたテレビ局の解説委員は、「今の体制で行くのがどれだけ恐ろしいことか、大韓サッカー協会は分かっていないようだ。代表監督なら進化する姿を示すべきだが、3年近い間、代表チームから進化というものが見受けられなかった」と苦言を呈した。その上で、「シュティーリケ監督は韓国サッカーを退化させた。選手選考などで納得が行かないのでは、選手たちに監督を信頼してプレーすることを期待できるだろうか」と言い、「次の予選が行われる6月までは時間があるのだから、シュティーリケ体制で行くべきかどうかを真剣に見直すべきだ」と語気を強めた。

韓国は勝ち点13でウズベキスタン(勝ち点12)を抑えてA組2位を守っているが、勝ち点差が1に過ぎない。組2位までW杯本大会直行切符が与えられるが、組3位でもプレーオフがあるのでW杯本大会に出場できる可能性は残っている。しかし不安な状況が続いている。

代表チーム主将の奇誠庸(キ・ソンヨン=スウォンジーシティ)は、「監督は沢山の準備をした。しかし、選手たちは監督が注文したプレーを示すことができなかった」と言い、シュティーリケ監督をかばった。とは言え、結局は選手たちを動かすのは監督の仕事だ。選手が監督の指示するプレーができなかったのであれば、結果的には監督の責任なのである。大半の専門家たちは、選手を動かせないのであれば、シュティーリケ監督を更迭して新しい監督を迎えるべきだと提言している。



梁鍾久 yjongk@donga.com