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存在感強める女性の極右政治家、世界の「極右化」を主導

存在感強める女性の極右政治家、世界の「極右化」を主導

Posted March. 08, 2017 07:52,   

Updated March. 08, 2017 07:56

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昨年の「ブレクシット」(英国の欧州連合離脱)国民投票と米国の大統領選を襲ったポピュリズム旋風の影響で、欧州などで極右政党が躍進する中、女性政治家たちが注目されている。極右政党はこれまで男女平等や育児問題に消極的なので、女性政治家の活躍が低調だったが、今は空気が変わった。

代表的な人物は、4月のフランス大統領選を控えて「フランス第一主義」の風を起こしている国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首。上位1、2位の得票者が競う決選投票への進出が確実視されると、オランド大統領まで「ルペンが勝利する恐れがある。フランスは極右に譲歩しないだろう」と警告するほど、大統領選を揺さぶっている。

ドイツ極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のフラウケ・ペトリー党首は、洗練された容姿と成功したワーキング・ママのイメージで有権者を集めている。4人の子供の母親で化学者、企業家、政治家など華やかな経歴を持つ彼女は、2015年に夫との離婚を明らかにし、同党の政治家との恋愛を堂々と公表した。米週刊誌「ニューヨーカー」は、「有権者がペトリー党首のカリスマに魅了されたようだ。遊説場が芸能人のツアーのようだった」と伝えた。

女性政治家たちは、極右アジェンダを荒っぽく表現する男性と違って感性的に伝える方だ。オーストラリアの極右政党「ワンネーション」のポーリン・ハンソン党首は、移民者によるテロの不安を強調し、犯罪から子供を守ろうとする母親の心をつかんでいる。最近の世論調査でワンネーションを支持すると答えた人の割合は全体の10%だった。1.3%だった昨年7月に比べて8倍以上上昇したのだ。一部では極右の女性政治家が男女平等問題に鈍感で、自分の女性性を利用しているという批判もある。



趙은아 achim@donga.com