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「フィフティ・シェイズ・ダーカー」のサウンドトラック、その魅力に迫る

「フィフティ・シェイズ・ダーカー」のサウンドトラック、その魅力に迫る

Posted February. 24, 2017 08:38,   

Updated February. 24, 2017 08:41

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ベストセラー小説を映画化した「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ 」(2015年)は、サウンドトラックで良い印象を残した。

最初の曲に選んだジェイ・ホーキンスの恐ろしい執着ブルース「I Put a Spell on You」から適切だった。それも、アニー・レノックス(ユーリズミックス)の興味深い再解釈で盛り込んでいるので。危険な官能の雰囲気は、ウィークエンドの「Earned It」がパズルの次のかけらのように受け継いだ。ヘリコプターのシーンで流れる「Love Me Like You Do」(エリー・ゴールディング)の打撃感は、まさに2010年代の「Take My Breath Away」(映画「トップガン」の収録曲)と呼ぶに等しい。

このアルバムの魅力は、暗くて涼しく、ねっとりとした聴覚的風景を維持したことだった。まるで無彩色のスーツの中に隠れた筋肉や汗のジャングルのように。ローリング・ストーンズやビヨンセ、フランク・シナトラの曲を盛り込んだことも、拍手を受けて当然だった。

テイラー・スウィフト、ジョン・レジェンド、シア、コリーヌ・ベイリー・レイ、トーヴ・ロー、ニック・ジョナスとニッキー・ミナージュ…。最近公開した続編「フィフティ・シェイズ・ダーカー:深淵」のサウンドトラック(10日発売・ユニバーサルミュージックコリア)は、参加アーティストの陣容のみ派手だ。その内容は前作におよばず、なおさら残念だ。

最初の曲に前進配置された「I Do not Wanna Live Forever」から、商業的焦りだけを示している。ジェーン(前「ワン・ダイレクション」)とスウィフトとのデュエット新曲という点が招いた期待に比べれば、旋律や編曲ともに単調だ。その後もアルバムはほんのりしている。ほんのりするものの、停止線の外側でだけ頻繁に立ち止まる。タイトルには「深淵」が付いているが、陰険なわだかまりがなく、ただ生ぬるい井戸のような気がする。ハルゼー(Halsey)の「Not Afraid Anymore」、ザ・ドリームの「Code Blue」だけが静かに輝く。♥♥♡(5.2/10)



임희윤기자 イム・ヒユン記者 imi@donga.com