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ブンデスリーガに旋風巻き起こす29歳の名将、ホッフェンハイムのナーゲルスマン監督

ブンデスリーガに旋風巻き起こす29歳の名将、ホッフェンハイムのナーゲルスマン監督

Posted November. 19, 2016 08:37,   

Updated November. 19, 2016 08:59

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ジーンズ・スニーカー姿でピッチを注視する20代の監督がドイツのプロサッカー、ブンデスリーガを揺るがしている。

今シーズン、ホッフェンハイムを率いているユリマン・ナーゲルスマン監督(写真)。今年29歳でブンデスリーガの現役監督の中では最年少だ。1976年に24歳でザールブリュッケンを指揮したベルント・シュテーバーがに続きブンデスリーガ史上2番目の最年少監督だ。30~50代のホッフェンハイムのコーチ陣は言うまでもなく、チームのMFで活躍しているオイゲン・ポランスキ(30)より若い。にも関わらず、ナーゲルスマン監督が率いるホッフェンハイムはシーズン開幕10試合で5勝5分(勝ち点20)で無敗行進を続けて3位につけるなど突風を巻き起こしている。

ナーゲルスマン氏がホッフェンハイム監督に就任したのはシーズン中盤が過ぎた今年2月だ。健康悪化で辞任したフープ・ステフェンス前監督の降任に選任された。当時、ホッフェンハイムの成績は2勝8分10敗と降格圏内の17位だった。18チームが戦うブンデスリーガでは17、18位は翌シーズンに降格される。降格の危機に瀕しているチームが1部リーグ監督経験のないナーフェルスマン氏を迎えると、ファンやドイツメディアは「無謀な決定」と批判した。しかしナーゲルスマン氏は監督就任後14試合で7勝2分5敗を記録し、チームを15位でシーズンを終えて降格の危機から救った。

DF出身のナーゲルスマン監督は選手時代に1軍でプレーした経験がない。負傷で21歳のとき早くも選手生活をたたんだ後は、ビデオ分析官やスカウト、プロチーム傘下のユースチーム監督としてサッカーとの縁をつないできた。ビデオ分析官やスカウト時代の経験は、指導者人生に大きなプラスになっている。ナーゲルスマン監督は、特定フォーメーションや戦術に囚われない。相手チームの試合をビデオ分析で徹底的に研究したうえで、その都度適合した戦術と選手を起用する。ナーゲルスマンが複数のポジションをこなせる選手を好むのも、そのためだ。

ナーゲルスマン監督はチームの戦術訓練の時も、ドローンで選手たちの動きを撮影して分析資料として活用するほどビデオ分析を重視する。選手を掘り起こす能力も優れ、2部リーグで活躍している選手たちを獲得して今シーズンの主力に育てた。

ナーゲルスマン監督は欧州サッカー連盟の指導者ライセンスの最高等級であるA級ライセンス試験で満点を受けた。なーゲルマン監督は、「いくら優れた指導者でも、すでに1部リーグでプレーできるくらいの選手を技術的に向上させるのには限界がある。プロの指導者なら選手とのコミュニケーション能力の方がより重要だ」と指導に当たる際の哲学を語った。なーゲルマン監督のホッフェンハイムは20日、ハングルガーを相手に開幕11試合連続無敗行進に挑戦する。



李宗錫 wing@donga.com