「先約があるのでノーベル授賞式には欠席」ボブ・ディラン氏がアカデミーに手紙

２０１６ノーベル文学賞受賞者に選ばれた米シンガーソングライター「ボブ・ディラン」（写真）が、「先約がある」ことを理由に、来月１０日に行われるノーベル賞授賞式への欠席を通知した。

ＢＢＣなどによると、ノーベル賞を主管するスウェーデンアカデミーは１６日（現地時間）、声明を通じて、「前日、ボブ・ディランからストックホルムには来られないという個人的手紙を受け取った」とし、「氏は、『個人的には賞を受賞したいと思っているが、ほかの約束があるので不可能だ』と釈明した」と明らかにした。

アカデミーは、「氏の決定を尊重する」とし、「受賞者が授賞式に出席しないのは、珍しいことだが例外がなくもない」と説明した。２００５年と２００７年のノーベル文学賞受賞者だった英劇作家であるハロルド・ピンターと英作家「ドリス・レッシング」は、それぞれ健康上の問題で授賞式に欠席した。フランス作家・ジャン・ポール・サルトルは１９６４年、ノーベル文学賞受賞自体を拒否したが、受賞者リストには上っている。

アカデミーは、「ボブ・ディランが授賞式から６か月以内に行うようになっているノーベル賞受賞者による講演だけは絶対やってほしい」と呼びかけた。ボブ・ディランは１０月、大衆音楽家としては初めて、ノーベル文学賞受賞者に選ばれたが、しばらくは連絡すらつかず、無礼で傲慢という批判を受けた。

董正民 ditto@donga.com