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「新鮮」、「虚脱」、ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞で国内外が騒々しい

「新鮮」、「虚脱」、ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞で国内外が騒々しい

Posted October. 15, 2016 07:49,   

Updated October. 15, 2016 07:55

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歌手のボブ・ディラン(75、写真)がノーベル文学賞受賞者に選ばれたことを巡って、議論が続いている。

インド出身の英小説家「サルマン・ラシュディ」はツイッターに、「ディランは吟遊詩人の伝統の優れた後継者だ」と主張し、小説家であるスティーブン・キングは、「猥雑で悲しい(大統領選挙)シーズンにおける一つの格好良くて素晴らしい選択だ」という書き込みを掲載した。

しかし、米作家「ジェイソン・ピンター」は、「ディランがノーベル文学賞を受賞するなら、スティーブン・キングはロックンロールの名誉殿堂に入るべきだ」とし、米作家「ジョディ・ピコー」は、「すると今度は私がグラミー賞を受賞する番か」と批判した。

国内の文壇でも批判的声が持ち上がっている。文芸誌「アクスト」のぺク・ダフム編集長は、「文学の厳粛主義への新鮮な衝撃と受け止められる一方、文学テキストの生産に力を入れてきた作家たちは虚脱な心情だろう」と話した。

ディランの自叙伝「風のみ知る答え」の反応は良い方だ。受賞者発表翌日の一日間、教保(キョボ)文庫では約150冊が、インターネット書店「イエス24」では120冊余りが売れた。自叙伝を出した文学世界史には、同日だけで2000冊分の注文が入ってきた。

しかし、音楽界では「そよ風」といえる。ホットトラックス光化門(クァンファムン)店のキム・へヨン代理は、「月1、2枚ほど売れていたディランのアルバムが、14日午前は10枚ほど売れた」と話した。音源市場での体感温度はさらに冷たい。音源サービス「ジニー」によると、ディランの作品のうち、受賞後最も多く利用された「Knockin‘on Heaven‘s Door」は総合順位655位に止まった。「Like a Rolling Stone」は2019位。

ソジョン・ミンガブ大衆音楽評論家は、「音源消費を主導する10代や20代と、1960年代や70年代が全盛期だったディラン世代との間のギャップは広く、歌詞も難しいので大衆的波及力は少ないものとみられる」と分析した。



임희윤기자 imi@donga.com · 김지영기자 イム・ヒユン キム・ジヨン記者 kimjy@donga.com