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北朝鮮と鉱物取引、本当の得意先は鴻祥ではなく萬向

北朝鮮と鉱物取引、本当の得意先は鴻祥ではなく萬向

Posted October. 06, 2016 08:35,   

Updated October. 06, 2016 08:49

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北朝鮮の鉱物資源を最も多く輸入した中国企業は、北朝鮮との不法取引で最近当局の捜査を受けている鴻祥グループではなく、萬向グループという主張が出ている。米国の自由アジア放送(RFA)は5日、中国内の北朝鮮消息筋を引用して、「鴻祥グループが北朝鮮から輸入した鉱物は萬向グループの輸入量に比較すればきわめて少ない」としてこのように伝えた。

 

消息筋は、萬向グループが鉱物資源が豊富な北朝鮮両江道(ヤンガンド)の銅、重石、モリブデンなどの鉱物を独占的に輸入していると伝えた。萬向グループは、北朝鮮内の最大の銅鉱山である恵山(ヘサン)青年鉱山の生産物を2026年まで独占輸入する契約も締結した。

 

同消息筋は、「萬向グループのように北朝鮮と密かに鉱物資源を取引する中国の大企業はいくつかあるが、その代価を何で、どんな方法で支払っているかは秘密にされている」と指摘した。特に今年3月、国連の北朝鮮鉱物輸出制裁措置が発表されると、中国の企業は安値で鉱物を購入できる好材料としていると、消息筋は伝えた。国連の北朝鮮制裁は、石炭、鉄、鉄鉱の輸出は国民生活の目的を除いて原則的に禁止した。金、バナジウム鉱、チタン鉱、レアアースの輸出は全面禁止だ。

中国最大の自動車部品メーカーである萬向グループは、米国のGM、フォード社の納品メーカーであるとともに、米国の約20の企業を買収したり投資をするなど対米貿易規模が数十億ドルにのぼる企業だ。萬向グループの魯冠球(71)会長の資産は650億中国元(約10兆8100億ウォン)で、2015年に米経済紙「フォーチュン」が発表した中国富豪10位になった。このような世界的な企業が国連制裁を破って北朝鮮と不法取引をしたなら、その波紋は小さくないだろう。

ジョンズ・ホプキンス大学韓米研究所は、2010年当時、北朝鮮に事業登録をした中国企業は138社で、このうち41%は5億ドル以上を投資して鉱物資源の採掘事業を展開していると明らかにした。

一方、鴻祥グループが現地公安の取り調べを受けた直後、北朝鮮と取引した中国企業が保身を図って鴨緑江(アプロクカン)鉄橋を通過し、北朝鮮に入る大型貨物車両がほとんど消えたとRFAは伝えた。



주성하기자 チュ・ソンハ記者 zsh75@donga.com