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陵山里古墳群で王陵級のお墓を追加発見

Posted September. 21, 2016 08:29,   

Updated September. 21, 2016 08:35

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昨年7月にユネスコ世界文化遺産に登録された「扶餘陵山里(ブヨ・ヌンサンリ)古墳群」(史跡第14号)から、百済の王陵級古墳が発見された。

文化財庁は、忠清南道(チュンチョンナムド)扶餘郡扶餘邑陵山里古墳群の西側地域での試掘調査で、日本植民地時代の記録に残っていた古墳4基中2基が、王陵級古墳であることが確認されたと、20日明らかにした。記録には存在しなかった古墳3基も新たに見つかった。

扶餘陵山里古墳群は、日本植民地時代だった1915年や1917年、1937年に3回の発掘調査が行われ、15基の古墳が確認された。その後、1965〜1966年の古墳群のお墓の整備過程で、古墳2基が新たに確認され、陵山里古墳群周辺には計17基の古墳が存在していることが明らかになった。

調査を通じて実体が確認された古墳4基は、1917年の日本帝国による発掘調査の結果報告書を元にして発見されたものだ。当時の報告書によると、陵山里古墳群の西側には王陵に匹敵する古墳4基があるという記録がある。日本植民地時代当時、古墳4基中2基について発掘作業が行われた。今回の調査では、1917年の調査で発掘された古墳1基を再発掘し、ほかの1基については初めて発掘作業が行われた。

確認された古墳2基は、直径が15〜20メートルほどの橫穴式石室構造となっている。従来の百済の王陵級古墳で確認されたお墓の外部を取り巻く護石があり、古墳の入口から遺骨を安置する部屋までの羨道では、メッキされた木棺彫刻や金銅釘などの遺物も発見された。木棺の素材は金松と確認された。高級木材である金松で木棺を製作した事例は、忠清南道公州市(コンジュシ)にある武寧(ムリョン)王陵などの王陵で主に見つかっている。

古墳2基は全て、当時のお墓の形や護石、墓壙(お墓に棺桶を置くために掘って穴)や石室など、造成当時の原型がよく残っている。文化財庁はこれを通じて、百済王陵級古墳の規模や築造手法などを確認できるだろうとみている。扶餘郡文化財事業所のヨ・ホンギ所長は、「発掘作業が行われなかった古墳5基についての追加調査や発掘作業を行う計画だ」とし、「整備作業を経て、3年後、一般に公開する予定だ」と語った。



김배중기자 キム・ベジュン記者 wanted@donga.com