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「O.J. シンプソン事件」がエミー賞の9つの部門を総なめ

「O.J. シンプソン事件」がエミー賞の9つの部門を総なめ

Posted September. 20, 2016 07:32,   

Updated September. 20, 2016 07:46

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1994年の当時、世界的な話題を巻き起こしたOJシンプソン事件を取り扱ったドラマ「アメリカン・クライム・ストーリー /O.J. シンプソン事件」が、エミー賞の9つの部門を総なめした。

18日(現地時間)、米ロサンゼルスのマイクロソフトシアターで行われた第68回エミー賞授賞式で、「O.J. シンプソン事件」は、リミテッドシリーズ部門の作品賞や主演男優賞(コートニー・B・バンス)、主演女優賞(サラ・ポールソン)などを含め、9つのトロフィーを総なめした。昨年放送された「O.J. シンプソン事件」は、1970年代の有名アメフト選手であり映画俳優でもあったO.J.シンプソンが元妻を殺害した容疑で起訴されてから、2年近く行われた裁判の末、無罪判決を受けた実話を盛り込んでいる。

「アメリカン・クライム・ストーリー」は、米国で実際起きて依然議論されている事件を振り返るシリーズ。来年放送されるシーズン2は、2005年8月末、米南東部を襲ったハリケーン「カトリーナ」を巡る問題点を扱うという。今回エミー賞を総なめしたシーズン1は、来年、ネットフリックスを通じて韓国国内でも放送される。

一方、今年はシーズン6まで続き、国内でも大人気を集めている「ゲーム・オブ・スローンズ」は、ドラマ部門の作品賞や監督賞を含め、計12の賞を手にし、存在感をアピールした。「ゲーム・オブ・スローンズ」は昨年も、作品賞などを受賞した。「ゲーム・オブ・スローンズ」は、ジョージR.R.マーティンのファンタジー小説が原作であり、王国の統治権を巡る物語を描いた作品だ。コメディ部門は、米副大統領を素材にした「ヴィープ」が作品賞を受賞した。

同日の授賞式は、最近熱く盛り上がっている米大統領選挙の熱気を反映したように、政治的発言が後を絶たなかった。その大半は共和党候補であるドナルド・トランプを巡る嘲笑だった。特に、共和党候補選びに立候補していたジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事は、授賞式のオープニング映像で、ウーバータクシーのドライバーとして出演し、司会者であるジミー・キンメルを乗せた後、「君が前向きな(選挙)キャンペーンを繰り広げれば、有権者らは正しい選択をするだろう」と語った後、「冗談だよ」と自虐的ギャグを披露した。

インド系コメディアンであるアジズ・アンサリも、「今後はトランプと一緒にすることにした。今、会場にいるムスリムやラテン系は全て出て行ってほしい」と冗談を飛ばした。「ヴィープ」での大統領役で主演女優賞を受賞したジュリア・ルイス・ドレイファスは、「(トランプが登場した)今の政治風土に謝罪する」とし、「我々の作品は元々風刺コメディだったが、徐々に現実を反映したドキュメンタリーになっている」と嘆いた。「O.J. シンプソン事件」で主演男優賞を受賞したバンスも同様に、「オバマは去り、ヒラリーが来る」と、トランプへの拒否感を隠さなかった。



정양환기자 チョン・ヤンファン記者 ray@donga.com