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[オピニオン]祝日を迎えた夫婦よ、憎らしくてももう一度

[オピニオン]祝日を迎えた夫婦よ、憎らしくてももう一度

Posted September. 18, 2016 08:04,   

Updated September. 18, 2016 08:20

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祝日後の離婚率増加は、もはや新しいニュースでもない。2012〜2015年の秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)が含まれた9月と、その翌月とを比較したところ、平均離婚件数が8.5%ほど増えた。秋夕連休がそろそろ終わるごろの今、皆さんの家庭はご無事でしょうか?

◆19日の閉会式を控えている2016リオパラリンピックは、自分の限界を乗り越える障害者選手らの挑戦そのもので注目を集めた。北朝鮮の核の危機や地震に埋もれた気はするが、胸を打つ人間勝利と共に、夫婦とは何かを悟らせてくれた複数のエピソードが記憶に残る。ロンドンパラリンピックに続き、柔道100キロ級で2連覇を果たしたチェ・グァングン選手(29)。表彰式の直後、サポータ席に素早く走って行っては、妻のクォン・へジン氏(37)の首に金メダルをかけてあげた。「至らない私と結婚してくれてありがとう」。「どんな男よりも素敵な夫だ」。涙ぐましい抱き合いの中で短い会話が交わされた。

◆チェ選手は高校のとき、訓練途中に相手の指に刺されて左目を失明した。泣き面に蜂とでもいうか、右目は高度難視だった。ロンドンパラリンピックでチェ選手は、大韓障害者体育会職員である妻に出会って、恋に落ちた。ソウル大学大学院を卒業した健常者と障害者の柔道選手との結婚は、予想通り強い反対にぶつかった。彼らはくじけず、2015年、結婚指輪すらない質素な結婚式を挙げた。その時にあげられなかった指輪の代わりに、「金メダルのプレゼント」を決心した夫は、地獄のような訓練を克服し、約束を守った。

◆2008年の北京パラリンピックで、世界新記録で優勝した女子射撃のイ・ユンリ選手(42)は、リオパラリンピックで銅メダルを追加した。20年前に交通事故で下半身が麻痺となったイ選手は、陸軍特別戦司令部狙撃兵出身である同い年のイ・チュンヒ氏と病院で偶然に出会った。遅れて射撃に種目を変えたイ選手にとって、夫は師匠であり、メンターとして一様にそばを見守った。今年も、溜まっていた葛藤やトラブルが、祝日を機に爆発し、結婚生活に懐疑を覚える人たちが生じるだろう。パラリンピック選手らの人生を覗きながら、辛くて苦しい時に相手の手を取り合ってくれた夫婦の道について振り返りたい。だから、憎らしくてももう一度!

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com



김순덕 キム・スンドク論説委員 yuri@donga.com