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ドラマを流し続けた「災害主幹放送」KBS

ドラマを流し続けた「災害主幹放送」KBS

Posted September. 14, 2016 11:36,   

Updated September. 14, 2016 11:53

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12日に起きた史上最大規模と言われている慶州(キョンジュ)地震の際、公共放送であるKBSは、国家災害主幹放送会社としての役割をきちんと果たせなかったという批判を受けている。


KBS第1テレビは同日午後7時44分、マグニチュード5.1の1回目の地震に続き、8時32分にマグニチュード5.8規模の本震によって、全国が恐怖に包まれた時、レギュラー番組である「韓国語の競い合い」やドラマ「変わった家族」を放送した。途中に字幕や4分間の特報を出したが、それがすべてだった。


これを見守っていた視聴者らは、「9時のニュースが始まるまでの1時間10数分間、KBSは事実上、『災害放送空白の状態』だった」と批判した。これについてKBSは、「初の地震から3分後に第1テレビで字幕を流した。ドラマの放送を続けたのは、(地震関連の)確認情報が限られていたので、特報を長く流すことが難しかったためだ」と釈明した。


KBSを含め69の放送会社は、放送通信発展基本法に基づいて、「災害3段階」から国民安全処や気象庁などから要請があれば、災害放送を流さなければならない。気象警報や洪水注意報に該当する3段階は、地震基準ではマグニチュード3.5(内陸)または4.0(海域)以上だ。KBSは2011年当時、行政安全部や消防防災庁、気象庁の災難・災害情報を一カ所に集めて迅速な災害放送をすると主張して、「災害放送情報センター」を立ち上げたが、今回の地震ではほぼ無用の長物だった。


一方、日本の公共放送である「NHK」は、2011年の東日本大震災発生から36秒後に警報音と共に字幕を流し、1分30数秒後にはレギュラー番組を打ち切り、特報に全面的に切り替えた。NHKは今年4月の熊本地震や先月の相次ぐ台風などの災害に見舞われれば、ニュースキャスターが、「○○地域で地震が発生したのでご注意ください」という案内を数分間繰り返す。また、画面の3分の1以上をグラフィックや字幕で埋めて、災害状況や避難要領などの情報を流している。


与党セヌリ党の金在庚(キム・ジェギョン)議員は、「災害で通信が途絶えれば、情報を手にできるところは放送しかないが、今回の地震では、災害放送は迅速な情報提供に失敗した。制度を見直して『ずさんな災害放送』という汚名から脱しなければならない」と指摘した。



서형석기자 skytree08@donga.com · 정양환기자 ソ・ヒョンソク記者 チョン・ヤンファン記者 ray@donga.com