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価格持ち直す半導体、第3四半期の業績も復調の見通し

価格持ち直す半導体、第3四半期の業績も復調の見通し

Posted July. 04, 2016 07:35,   

Updated July. 04, 2016 08:13

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昨年初頭から暴落したメモリー半導体(DRAM、NANDフラッシュなど)の価格が持ち直しの兆しを見せている。中国発供給過剰による価格下落やグローバル景気低迷という二重苦のため、厳しい時間を過ごしてきた半導体業界が、久しぶりに活気を取り戻している。メモリー半導体にひたすら依存してきた韓国半導体業界の第3四半期(7~9月)の業績にも青信号が灯っている。

3日、グローバル市場調査会社「DRAMエクスチェンジ」によると、先月30日基準のDDR3 4Gb(ギガビット)512Mx8の平均固定取引価格は、5月の平均取引価格である1.25ドルを維持した。年明けから毎月、前月比平均6%前後の下落ぶりを見せてきた平均固定取引価格が、初めて下落が止まったのだ。パソコンに主に使われるこのチップは、全体DRAM取引物量の20%以上を占めており、DRAM市場業況のパラメーターとも言われている。DRAMの平均固定取引価格は昨年9月に初めて2ドルを割り込んだ後、毎月下落を続けてきた。

4月に初めて下落が止まった後、3か月連続で平均固定取引価格が2.02ドルを維持してきたNANDフラッシュも先月、久しぶりに大幅上昇した。NANDフラッシュ64Gb 8gx8の平均固定取引価格は先月30日基準で2.24ドルで、前月比10.89%も上昇した。

国内メモリー半導体業界の関係者は、「グローバルメモリー半導体市場の悪化で、中国を始めとするグローバル会社各社が保守的投資基調を維持してきたために供給過剰問題が解消され、ファーウェイなどの中国スマートフォンメーカー各社がメモリー半導体容量を徐々に増やしてきたことで、価格が回復ぶりを見せている」と分析した。

メモリー半導体価格が持ち直しを見せたことで、世界DRAM市場の4分の3を占めている三星(サムスン)電子やSKハイニックスの業績にも大きく役立つものとみられる。特に、今年上半期(1~6月)の営業利益規模が昨年の3分の1ぐらいである1兆ウォン内に止まるものと見られるSKハイニックスの場合、メモリー半導体価格の持ち直しを受け、第3四半期から回復に差し掛かるだろうという予測が説得力を得ている。今年第1四半期(1~3月)は、DRAM市場の低迷の中でも営業利益2兆6300億ウォンを上げながら善戦した三星電子の半導体部門の第3四半期も業績も「晴れ」となっている。

ディスプレイ業界も最近、パネル価格の下落が止まって、下半期の業績改善を期待している。3日、市場調査会社「トレンドフォース」は、第3四半期は液晶表示装置(LCD)パネル市場で、グローバル企業各社の生産設備増設の動きが鈍くなっている上、最盛期効果まで加わり、LGディスプレイや三星ディスプレイなどが恩恵を受けるだろうと見込んだ。トレンドフォースは、第2四半期は5.1%にまで上昇した大型パネルの供給過剰率(需要比供給比率)が0.6%へと下がるだろうと見込んだ。



서동일기자 ソ・ドンイル記者 dong@donga.com