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SNSで注目される在米同胞ヴァオリニストが来韓

SNSで注目される在米同胞ヴァオリニストが来韓

Posted June. 20, 2016 07:00,   

Updated June. 20, 2016 07:41

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米国国籍の韓国系ヴァオリニスト、エスター・ユさん(21)は、来月から英国で開かれる世界的クラシック音楽祭BBCプロムスに韓国系演奏者として唯一招待を受けた。ユさんは、BBC交響楽団と20世紀の作曲家レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの「揚げひばり」などを2回協演する予定だ。

公演のために来韓したユさんに17日、ソウル中区(チユンク)のあるホテルのコーヒーショップで会った。

ユさんは、「クラシック演奏者が音楽だけで大衆と意思疎通することには限界があります。舞台の外の人々にクラシックにもっと興味を感じてもらいたい」と話した。

ユさんはこのために、フェイスブックやツイッター、インスタグラムなど多くの若者が利用するソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)やネット動画サイトのユーチューブにリハーサルや演奏の動画だけでなく、趣味の料理や旅行など様々なコンテンツを掲載する。ユーチューブでは、「EstherYooViolin」で検索できる。

「昨年10月、初のアルバム(シベリウス・グラズノフ協奏曲)を出した時も、2本の動画を製作しました。私がなぜシベリウスのコンチェルトを選び、どう学んだかなどの話をしました。旅行の映像も、私がどうやって舞台に立つに至ったのか前後の過程を見せるものです」

ニュージャージーで生まれ、米国国籍のユさんは、06年にヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールのジュニア部門で1位になり、頭角を現わした。さらに、10年シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール3位、12年クィーンエリザベス国際コンクールで4位になった。10代後半からロリン・マゼール、ウラジミール・アシュケナージなど世界的な指揮者と協演した。

しかし、ユさんは中学・高校を音楽の専門学校ではなく一般学校に通った。忙しい演奏日程にもかかわらず、合間合間に勉強し、毎年最上位圏の成績を収めた。友人も音楽家より一般人が多い。卒業後、法学部への進学も考えたが、音楽をもっと勉強したいと思ってドイツのミュンヘン国立音楽大学に進学した。

「両親が音楽は一生できるが勉強には時があると言っていました。音楽をしながら勉強することは簡単ではありませんでしたが、音楽のほかに多くのことを学ぶことは音楽にも大いに役立ちました」

ユさんは9月24日、ソン・シヨンさんが指揮するドイツ放送オーケストラとともに久しぶりに国内の舞台に立つ。



김동욱 キム・ドンウク記者 기자creating@donga.com