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ITの大物たちが中国市場に求愛

Posted May. 18, 2016 07:21,   

Updated May. 18, 2016 07:41

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米情報技術(IT)業界の大物たちが、中国市場への求愛に熱を上げている。3月、フェイスブックのマーク・ザッカバーグ最高経営者(CEO)がスモッグの黄色警報が出された北京の通りを、マスクもつけずに走ったのに続き、16日はアップルのティム・クックが北京中心街である王府井で、中国カーシェアリング会社のタクシーを呼んで乗った後に、その写真をツイッターに掲載した。ザッカーバーグが悪名高い北京の大気汚染をあまり気にしない様子を演出したなら、クックは、中国の首都北京が新たに浮上している共有経済の競争で遅れていない都市だというイメージを広くPRしたことになる。

17日付の国営チャイナデイリーによると、クックCEOはその前日、中国最大のカーシェアリング会社である滴滴出行の柳靑社長と共に、直接車を呼んで乗ることで、北京での日程を始めた。アップルはクックの訪中に先立って、13日は、滴滴出行に10億ドル(約1兆1800億ウォン)を投資すると発表した。

中国内で1、2位の会社だったアリババの快的打車とテンセントの滴滴打車とが合併した滴滴出行は、ユーザーが3億人、一日平均利用件数が100万件に上る。

クックの中国訪問は、2011年にCEO就任後8回目となる。しかし、いつになく、中国市場について多くのことを考えているはずだと、米紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)は伝えた。アップルは今年第2四半期(4~6月)の四半期基準の売り上げが13年ぶりに初めて減少し、株価もこの2年間で最安値を記録した。米国に次いで大きいスマートフォン市場である中国で、第1四半期(1~3月)の販売台数は1310万台で、昨年同期の1620万台より減少した。

クックCEOは同日、柳社長と共に王府井にあるアップル売り場で、中国スタートアップの関係者らに会って、「中国開発会社の技術力は極めて高く、彼らが世界市場に出ていけるよう手助けしたい」と語り、「一緒に仕事ができるようになり、誇らしくてうれしい」と語った。クックは革新を奨励する中国政府の政策も、高く評価した。市場調査会社「IDC」のブライアン・マ氏はWSJとのインタビューで、「クックCEOは株主たちに、『ほら見ろ、我々は中国の潜在力を信じている』と語ろうとしている」と明らかにした。



베이징=구자룡특파원 北京=ク・ジャリョン特派員 bonhong@donga.com