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ソウル都心に5コースの遊歩道を設置

Posted April. 27, 2016 07:22,   

Updated April. 27, 2016 07:29

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ソウル駅や興仁之門(フンインジムン)、仁寺洞(インサドン)などソウル都心の主要観光スポットを歩いて移動できる遊歩道が今年末まで構築される。

ソウル市は26日、今年中に5路線・全長25.4キロメートルの「都心遊歩道」を造成すると明らかにした。ソウルを一回りできるソウルトゥレギル(ギル=「街」との意、157キロメートル)と旧ソウルの外郭を回る漢陽(ハンヤン)都城ギル(18.6キロメートル)が現在運営されているが、市民と観光客が集中する都心にはこれといった遊歩道がないからだ。

今回作られる都心遊歩道は、イウムギル(9.5キロメートル)、イェップンギョンギル(4.5キロメートル)、ヌルチョンチュンギル(3.8キロメートル)、鍾路雲従(チョンロ・ウンジョン)ギル(4キロメートル)、清渓(チョンゲ)ムルギル(3.6キロメートル)の5コースで構成されている。イウムギル(「つながりの街」との意)は、ソウルの玄関口ともいえるソウル駅から貞洞(チョンドン)、光化門(クァンファムン)、仁寺洞、興仁之門、明洞(ミョンドン)を経て再びソウル駅につながる巡回路だ。ソウル駅から興仁之門まで続くイウムギルの上部区間(6キロメートル)は今年上半期中に構築し、明洞を通る下部区間はソウル駅の高架教を公園として造成する「ソウル駅7017プロジェクト」の完成に合わせ、来年4月に完了する計画だ。

イェップンギョンギル(「昔の風景の街」との意)は、臥龍(ワリョン)公園で興宣大院君(フンソンデウォングン)の私邸だった雲峴宮(ウンヒョングン)を経て、退溪路(トェゲロ)2街交差路まで続くコースだ。ソウルの昔の面影が多く残っている鍾路を眺めることができ、昔の風景の街という名前が付けられた。ヌルチョンチュンギル(「いつも青春の街」との意)は日本植民地時代に破壊されたが、1992年に復元された恵化門(ヘファムン)からスタートし、ソウルの代表的な文化の街である大学路(テハクロ)、東大門(トンデムン)市場につながる。

鍾路一帯が、昔から人が雲のように集まるという意味の「雲従街」と呼ばれていたことから名付けられた鍾路雲従ギルは、西大門(ソデムン)駅から鍾路を通って興仁之門まで続く。旧国税庁の敷地を経て、韓国初の複合ビルである世運商街(セウンサンガ)に続く清渓ムルギル(「清渓の水の街」との意)は清渓川沿いに造成される。

ソウル市はこれら5コースの都心遊歩道に、17日公開した「歩く都市、ソウル」のブランド・アイデンティティ(BI)を、スタート地点・終了地点から100メートルの間隔で設置する計画だ。市民が都心を歩きながらソウルの歴史を学ぶことができるよう、旧ソウル市庁舎などソウルの歴史が感じられる代表的な建築物には案内板を設ける。公衆電話ボックスや街路樹など市民の歩行に不便を与えかねない施設は他の場所に移し、障害者など歩行に困難を抱える人も都心遊歩道を楽しむことができるよう、壊れている点字ブロックや歩道障害物を整備する方針だ。

ソウル市は「都心だけでなくソウル全域にある歴史・文化観光資源を活用して、新しい遊歩道を引き続き発掘していきたい」とし、「遊歩道が作られれば観光業の景気が回復し、ソウルの経済にも貢献すると期待される」と述べた。



송충현기자 ソン・チュンヒョン記者 balgun@donga.com