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[社説]北朝鮮、5度目の核実験を阻止する外交・安保手段のすべてを動員しなければ

[社説]北朝鮮、5度目の核実験を阻止する外交・安保手段のすべてを動員しなければ

Posted April. 20, 2016 07:27,   

Updated April. 20, 2016 07:37

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韓国、米国、日本が19日、ソウルで外務次官協議会を行い、北朝鮮の5度目の核実験強行の時は共同で対応することを協議し、強力な北朝鮮への警告メッセージを出した。18日、朴槿恵(パク・クンへ)大統領は、「5度目の核実験を準備している状況が確認されている」とし、「韓国内部の備えが重要だ」と強調した。北朝鮮の核実験場である咸鏡北道吉州郡(ハムギョンプクト・キルチュグン)の豊渓里(プンゲリ)一帯では、車両や人、装備の動きが先月より2、3倍増加し、核実験が差し迫っているようだ。北朝鮮がロシアに、5月7日の労働党大会の前に核実験を行うことを予告したという外信報道もある。

国際社会の北朝鮮制裁によってコーナーに追い込まれた金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は36年ぶりに開かれる労働党大会を控え、体制結束を誇示し、核保有国の地位が認められるために火遊びを強行する態勢だ。見せかけの「強盛大国」を誇示する手段は、核とミサイルしかない。金日成(キム・イルソン)生誕日の太陽節(15日)に発射した中距離弾道ミサイル「ムスダン」の失敗を挽回する計算もあるだろう。金第1書記は先月15日にも、「近く核弾頭爆発実験と核弾頭装着が可能な弾道ロケットの実験発射を断行する」と予告した。

北朝鮮が次の核実験では、核弾頭内の核物質に起爆装置をつなげて爆発させると、国防部は予想している。この実験に成功すれば、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載できる核弾頭の小型化に成功したと主張するだろう。短距離スカッドミサイル「ノドン」にはすでに核弾頭搭載が可能だという評価が国策研究機関からも出ている。金正日(キム・ジョンイル)総書記が政権の約20年間、対話を並行させて2度の核実験をしたのに比べて政権4年間で3度目の核実験を準備する金第1書記を制御することができなければ、韓半島には災いだ。先制攻撃のほかに高高度ミサイエル防衛(THAAD)のような防衛手段すら十分に確保できていない状態だ。

国連安全保障理事会が4度目の核実験後に行った制裁が甘いのかもしれない。金第1書記が権力の座から追放されたり、身の脅威が迫っていると感じるほどでなければ、核を掌中に握ったまま持ちこたえようとするだろう。4度目の核実験後、連日韓国への挑発警告をする北朝鮮を牽制した韓米合同軍事演習が、今月末に終了する。日米だけでなく中国とも緊密に協議し、核保有国と認められ、米国と平和協定を締結しようとする北朝鮮の妄想が実現不可能であることを自覚させなければならない。



한기흥기자 ハン・ギフン記者 eligius@donga.com