金賢洙の韓国国内の代理人事務所である(株)リコスポーツエージェンシは1日、「金賢洙が球団のマイナー降格打診を公式に拒否し、契約書に明示された通り、メジャーリーグで挑戦を続けたい意向を伝えた」と明らかにした。また、「金賢洙は既存の契約が誠実に履行され、公正な出場機会が保障され、ボルチモアで選手生活を円満に続けることを望んでいる」と話した。
金賢洙がボルチモアに残りたいとして無条件残れるものではない。ボルチモアで700万ドル(約80億ウォン)を支払って放出する方を選択する可能性もあるからだ。ユン・ソクミン(30=KIA)の例から分かるように、金賢洙の獲得を希望する韓国や日本の球団がいれば、ボルチモアはこのより少ない金額で金賢洙と別れることができる。
金賢洙が放出されたとき、彼を欲するメジャーリーグの球団があるかは未知数だ。ただ、今回の決定で、金賢洙はメジャー挑戦の意志が強く無い選手と受け止められる可能性が高くなった。米国のNBCスポーツは、「金賢洙は、いつ終わるか分からないマイナーリーグ生活よりは、懐の700万ドルと家に帰る航空券の方に惹かれたようだ」と報じた。
プロ野球解説委員の一人は、「今のボルチモアは、金賢洙のスカウトは失敗だったと結論づけて出口戦略を練っていると言えそうだ。オープン戦で金賢洙がまともに打った打球は指で折れるくらいしかない。守備でも、何度も失望させるプレーを見せた」とし、「金賢洙としては、むしろ『こうなったら、他のチームを探したい。放出してくれ』と求めた方が良かったのではないかと思う」と話した。
「ルール5ドラフト」で獲得したジョイ・リカード(25)がオープン戦で打率.390の活躍をしたのも、ボルチモアの選択に大きな影響を与えた。他のチームのマイナーリーガーの中から獲得したい選手を指名する同制度を使って選手を獲得したチームは、同選手を翌年の1年間、無条件25人枠に入れなければならない。もし25人枠からはず場合、その瞬間から他チームが同選手を獲得することができる。マイナーリーグ拒否権よりも強力なメジャーリーグ保障装置なのだ。
황규인 ファン・ギュイン記者 기자