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韓国軍当局 「THAAD-KAMDを一緒に使えば効果が高い」

韓国軍当局 「THAAD-KAMDを一緒に使えば効果が高い」

Posted February. 02, 2016 07:31,   

Updated February. 02, 2016 07:46

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軍当局が、高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓半島配備をめぐって、連日「国防と安保に役立つ」と効用性を強調している。軍当局は1日、異例にも韓国型防衛ミサイル(KAMD)と米国の防衛ミサイル(MD)を混用する可能性まで示唆し、「韓米THAAD配備公式協議切迫説」に火をつけた。

国防部のムン・サンギュン報道官は同日、定例会見で、北朝鮮が発射した弾道ミサイルを60キロの高度で迎撃するために開発中の長距離地対空ミサイルL-SAMについて言及し、「北朝鮮核の脅威に対抗して(THAADとL-SAMを)重複運営できるなら、安保に役立つと考える」と述べた。軍当局が2020年半ばを目標に構築中のKAMDの核心であるL-SAMと米MDの核心であるTHAADの混用可能性を初めて示唆した。軍筋は、「高度が異なる迎撃システムが幾重にも重なれば迎撃効果が高まるというのは周知の事実だが、軍当局がこれを公式に認めたのは異例だ」と話した。

実際に、弾道ミサイルは上昇、中間段階を経て、終末(下降)段階に到達するが、THAADは終末段階のうち高高度である最高150キロ区間で迎撃する。THAAD迎撃に失敗すれば、L-SAMが最高60キロの高度で迎撃し、これに失敗すれば、最高迎撃高度40キロのPAC-3が最後の迎撃に出る。多層防衛網の構築で、迎撃の死角地帯をなくすことが狙いだ。

ただ、L-SAMを開発すればTHAAD級の迎撃ミサイルが開発されるので、THAADは必要ないと言っていた軍当局が態度を変えたことは注目される。軍は、THAAD問題が米国のMD編入論議の核心と見られることを防ぐために、「米国MDには加入しない。(韓国型)L-SAMを開発する計画だ」とし、L-SAMがTHAADの補完ではなく代替であることを明確にしてきた。

一方、中国の習近平国家主席は2日、64回目の誕生日を迎える朴槿恵(パク・クンヘ)大統領に例年と違って祝いの書簡を送らず、対北朝鮮制裁の程度とTHAAD配備をめぐって韓中関係がぎくしゃくしているためではないかという見方が出ている。習主席は2014年と2015年には、朴大統領の誕生日の4日前に「韓中関係の発展に向けて努力しよう」という趣旨の祝賀書簡を送った。



손효주기자 hjson@donga.com · 장택동 ソン・ヒョジュ、チャン・テクトン記者 기자will71@donga.com