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ジカウイルス23ヵ国に拡散、「エボラより脅威的」

ジカウイルス23ヵ国に拡散、「エボラより脅威的」

Posted February. 01, 2016 07:28,   

Updated February. 01, 2016 07:46

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2014年のエボラ出血熱、2015年の中東呼吸器症候群(MERS)に続き、今年はジカウイルス恐怖が世界を強打した。今回のジカウイルス拡散の発源地が8月にリオ五輪が開かれるブラジルという点で、世界的な大拡散の恐怖が一層大きくなっている。

世界保健機関(WHO)は1日(現地時間)、緊急会議を開き、ジカウイルスの拡散と関連して、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言するかどうか検討する。PHEICが宣言されれば、該当地域への旅行や貿易、国境間の移動が禁止される。リオ五輪が中止になる可能性も排除できない。

WHO米州地域本部は、米国大陸でのジカウイルス感染者が来年までに300万~400万人にのぼる可能性があると予想した。ジカウイルスは、成人には軽い風邪の症状だけだが、妊婦が感染する場合、脳と頭蓋骨が十分に成長しない新生児小頭症を誘発する。

ジカウイルスは、2014~15年に西アフリカを襲って約1万1300人の死者を出したエボラ出血熱より世界の公衆衛生に大きな脅威になると、英ガーディアン紙の週末版オブザーバーが1月30日付で報じた。エボラ撲滅を支援してきた英医療慈善財団「ウェルカム・トラスト」のジェレミー・ファーラー代表は、「妊婦と新生児という極めて脆弱な集団に恐ろしい結果を招くため、エボラ出血熱よりも脅威だ」と語った。

1947年、ウガンダのジカの森で初めて発見されたジカウイルスは、主にアフリカ地域だけで発病していたが、昨年4月にブラジルで感染者が発生し、今年に入って23ヵ国に急速に広がっている。



권재현기자 クォン・ジェヒョン記者 confetti@donga.com