北朝鮮がまたも風船でビラ散布

北朝鮮が１４日も韓国に大量のビラを散布した。大型の風船を飛ばした奇襲的なビラ散布は、１２日夜から３日連続だ。

警察と軍当局によると、北朝鮮軍は１３日夜、臨津閣（イムジンガク）の北朝鮮側地域で宣伝ビラが入った大型風船を飛ばした。このビラは、京畿道高陽市（キョンギド・コヤンシ）、坡州市（パジュシ）一帯で大量に発見された。高陽市一山東区城石洞（イルサン・トンク・ソンソクトン）では、ビラの束が落ちて自動車が破損した。軍当局はこれまで発見された北朝鮮のビラは約１０種類で、数万枚にのぼると見ている。臨津閣の北朝鮮側で行われている今回のビラ散布は、中西部戦線を管轄する北朝鮮軍第２軍団によるものとみえる。北朝鮮軍第２軍団は昨年８月、地雷挑発と砲撃挑発を行った部隊だ。

北朝鮮軍がビラ攻勢を強化したことを受け、韓国軍も心理戦を拡大することを決めた。２００４年の南北合意で撤去した北朝鮮への批判メッセージを映す電光掲示板の再設置が検討されている。以前は文字だけだったが、今回は動画が映し出される「都心型電光掲示板」を移動式・固定式で活用することを検討している。軍関係者は、「電光掲示板は、拡声器放送に比べて心理戦の効果がはるかに大きい」とし、「ガールズグループが出演する歌謡番組やバラエティ番組を字幕をつけて放送することができる」と述べた。

hjson@donga.com