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日本天皇に健康悪化説

Posted November. 10, 2015 07:26,   

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先月25日、富山県射水市で開かれた「第35回全国豊かな海づくり大会」で、天皇の健康状態が心配されるハプニングがあった。主催者の横山栄・県議会議長が閉会のあいさつをする直前、天皇が右手を挙げて横山氏を呼び、「最優秀作文の発表は終わりましたか」と尋ねた。

わずか30分前に作文発表を見守って拍手をしていたので、当惑した横山氏が「終わりました」と言うと、天皇はその時はじめて納得された表情になった。壇上での会話が聞こえず、参加者が何があったのかと首をかしげていると、横山氏は急いで閉会の言葉を述べた。

何かがあったと思った宮内庁担当記者が説明を求めると、宮内庁関係者は、「もしかしたらと思って確認された」と話した。このことは口伝えで広まり、8日、東京新聞と週刊文春の最新号(11月12日付)に掲載され、転末が明るみになった。

日本では、今回の件を単なるハプニングとは受け止めていないムードだ。この大会は、天皇が皇太子だった1981年から参加している大会で、式順は前例と変わりない。さらに、最優秀賞を受賞した小学5年の生徒が、天皇の前で大きな声で「ブリの伝統は、他県にはない、富山県の宝物です」と言って、出席者の爆笑を誘った。一緒に笑われ拍手までした天皇が30分後に発表があったことを忘れたというのは不自然だ。

天皇は82歳と高齢だ。同様のハプニングは、今年8月15日の全国戦没者追悼式でも起こった。追悼式では、正午の時報を合図に出席者全員が1分間黙祷し、その後天皇が追悼の言葉を読むことになっていたが、今年は時報が鳴るとすぐに原稿を読んでしまった。これまで小さなミスもなく数十年間厳格に伝統を守ってきたので、「衝撃的」と受け止められている。

天皇は、2002年に前立腺がんが見つかって手術を受け、2012年には狭心症の治療のための冠状動脈迂回手術を受けた。最近は聴力も低下し、補聴器をつけていても聞き返すことが多いという。週刊文春は、宮内庁関係者が「最近予定をお忘れになられることがある」と心配したと伝えた。

天皇は、今年の戦没者追悼式で、公式行事では初めて「深い反省」という表現を使うなど、過去の歴史に向き合う姿を見せ、安倍晋三首相とは対照的だ。日本の進歩勢力の間では「平和主義者のアイコン」と見られている。



peacechaos@donga.com