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フェイスブックに「迷子発生」、10分で500人が共有

フェイスブックに「迷子発生」、10分で500人が共有

Posted August. 06, 2015 07:20,   

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4日午後、京畿道(キョンギド)に住む主婦のイ・ミンジュさん(39)は、スマートフォンでフェイスブックを確認し、「発令中の警報」というメッセージを見て驚いた。フェイスブックのニュースフィード(News Feed)に、「行方不明の児童を探しています」という文章と共に女児の写真が載っていたためだ。

「キム・スジンさん(仮名・7)が、2015年8月4日火曜日、京畿道水原市長安区(キョンギド・スウォンシ・チャンアンク)で最後に目撃されました。関連情報があれば182番に連絡して下さい」という内容だった。情報をすぐにフェイスブックに載せることができるよう「情報提供」ボタンもあった。イさんは、「子供がいなくなって1、2時間も経っていないということに緊迫感を感じた。私も子供が2人いるので、子供の顔を注意深く見るようになった」と話した。

ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)を通じた行方不明児童の警報は、警察庁とフェイスブックが先月22日から始めたサービスだ。行方不明の通報があれば、保護者の同意を得て行方不明地域の半径160キロにいるフェイスブック利用者に警報を送る。ソウルをはじめ首都圏内の利用者数十万人が同時に迷子探し要員になるわけだ。米国、カナダ、オランダが1月から導入しており、韓国が世界で4番目、アジア国家では初めて導入した。

SNSの力は大きかった。キムさんを心配する160キロ内の「おじさん」「おばさん」が多くの人にこの内容を伝えた。4時間後の午後6時50分、子供がいなくなった地点から1キロ離れたショッピングセンターで警察官が発見した。その後、「子供が見つかった」というメッセージがフェイスブックに書き込まれた。警察関係者は、「決定的な情報提供ではなかったが、フェイスブックを見て『ひょっとして私が見た子供ではないか確認してほしい』という情報が少なくなかった」と反響に鼓舞した表情だ。

国内で発生する年間の行方不明児童は約2万人。しかし、行方不明から1時間が経つと子供が見つかる確率は大きく落ちる。警察庁女性青少年課のイ・グァンソク課長は、「伝播力が優れたSNSが行方不明児童を探すのに大いに役立つと期待する」と話した。



isityou@donga.com