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ギリシャ発の追い風に、グローバル証券市場は軒並み上昇

ギリシャ発の追い風に、グローバル証券市場は軒並み上昇

Posted June. 24, 2015 07:17,   

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グローバル金融市場を押し付けてきたギリシャ事態が解決の糸口を見つけたことで、韓国を始め、世界の証券市場が軒並み上昇した。

23日、総合株価指数(コスピ)は前日より26.04ポイント(1.27%)高の2081.20で取引を終えた。5日間上昇を続けてきたコスピは同日、この2か月間で最大の上げ幅を記録し、一気に2080ポイントを回復した。

店頭市場(コスダック)も0.71%高の739.82で取引を終え、年中最高値であり、2007年12月6日(751.57)以降7年6か月ぶりの最も高い水準に高騰した。特に、連日史上最高値を更新しているコスダックの時価総額は同日、201兆ウォンへと膨らみ、「時価総額200兆ウォン時代」に初めて突入した。

先週1週間で13%以上も暴落した中国上海証券市場も同日、久しぶりに0.84%を持ち直し、日本(1.87%)や香港(1.28%)証券市場も軒並み上昇した。22日(現地時間)は米ナスダック指数が史上最高値を再び更新し、欧州ではドイツやフランスの証券市場が4%近く高騰し、ギリシャ証券市場は9%高騰した。

グローバル証券市場を軒並み上昇に率いたのは、この5か月間続いてきたギリシャ救済金融交渉の妥結が迫っているという予測が出てきたことで、ギリシャのデフォルト(債務不履行)を巡る懸念が緩和されたためだ。昨夜、欧州連合(EU)の債権団は、ギリシャ政府が提案した新しい交渉案を前向きに評価し、今週後半に最終合意にこぎつけるだろうという期待をほのめかした。

IBK投資証券リサーチセンターの李鍾雨(イ・ジョンウ)センター長は、「米金利引き上げを巡る議論やギリシャデフォルトの懸念など、対外の複数の悪材料が解消された上、投資心理を委縮させてきたMERS恐怖も落ち着いたことで、韓国銀行の金利引き下げにも反応しなかったコスピが、再び上昇に向かうスタートラインに立っている」と診断した。

ただ、MERSの影響で内需景気が委縮し、第2四半期の企業業績は低迷するだろうという予測が膨らんだことは、負担となっている。また、救済金融交渉が妥結しても、ギリシャの根本的な負債問題は解決できないということで、ギリシャ発の不確実性が続くだろうという懸念も出ている。三星(サムスン)証券のキム・ヨング研究員は、「政府が近いうちにまとめる補正予算を含めた景気補足政策を受け、コスピが2100ポイントに安着するか、再び乱高下を繰り返すかが決まるだろう」と見込んだ。



imsoo@donga.com