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朴大統領の「慰安婦協議」発言に、日本「存ぜぬ話」

朴大統領の「慰安婦協議」発言に、日本「存ぜぬ話」

Posted June. 15, 2015 07:05,   

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朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が13日、米紙ワシントン・ポストとのインタビューで、従軍慰安婦をめぐる韓日協議が「最終段階」にあると発言したことをめぐって解釈が錯綜している。韓国外交部は、大統領の発言の後、口を閉ざしているが、日本は「突拍子も無い」という反応だ。当事者である慰安婦被害女性も、韓日協議の進展内容が何か分からないと話した。

朴大統領は、「協議の進展について語ってほしい」という同紙の質問に、「水面下の交渉(behind-the-scenes discussions)だ」と述べた。具体的に答えなかったが、外交部局長級協議のほかに交渉窓口で進展があるという意味のようだ。これまで政府が「最後には政治的決断で解決するほかない問題だ」と言ってきたことから、大統領が決断を下せるほど協議が進展したという意味にも読み取れる。

しかし、外交筋は14日、「依然として、韓日は同じ事案に異なる見方をしている」とし、「認識のずれが大きい」と話した。別の消息筋も、「大統領の発言(「意味のある50周年になるのを楽しみにしている」)は解決に向けて努力するという意味で、韓日国交正常化50周年の22日までに慰安婦問題が解決されるという意味ではない」と話した。政府当局者は、「これまで8回の局長級協議で様々な案が出されたが、日本がこれをすべて受け入れることができない状態だ」と付け加えた。

これまで、韓国政府は日本の措置に対して、「被害者が納得できる水準でなければならない」と主張した。しかし、「ナヌムの家」(慰安婦被害者居住施設)のアン・シングォン所長は14日、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「4月以降、政府当局者が接触してきたことはない」とし、「韓国が日本に提案をしたとか、日本から提案を受けたといった話は聞いていない」と語った。

日本では、朴大統領のインタビューに困惑が広がっている。読売新聞は13日、外務省幹部が朴大統領の発言について、「具体的な進展はなく、何を指して『進展』と言っているのか分からない」と述べたと報じた。朝日新聞も、「どういう認識で言っているのかわからない」という外務省幹部の発言を紹介した。



shcho@donga.com