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米国で人気の職種は議員補佐官

Posted May. 25, 2015 07:07,   

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米ワシントンで連邦上下院議員の補佐官は、「選出されていない議員(unselected lawmaker)」と言われる。議会内の立法手続きに占める役割が大きいためだ。米国の憲法は、立法権限を議会にだけ付えるため、韓国のように政府が法案を提出する「政府立法」がない。そのため、議員を助けて実務的に立法を行う補佐陣の判断と決定が重要にならざるを得ない。

米国議員は韓国議員よりも多くの補佐陣を置いている。435人の下院議員は平均15人、100人の上院議員は33人から多くて44人の補佐陣を置いている。

数に劣らず大きな違いの一つは、補佐官別に任務が比較的はっきりと分かれていることだ。下院議員の場合、秘書室長に該当する選任補佐官を中心に、立法補佐陣と選挙区を管理する補佐陣を置いている。秘書室長は、主要懸案に対する議員の政務判断を補佐し、主要立法の方向性を総括する。

一人ひとりが「未来の大統領」と言われる上院議員の補佐官は、より強い権限を行使する。ワシントン内のロビイストの間で上院議員の補佐官は「事実上の議員」で通じ、彼らにコネを作るために必死に努力する。今年から上院軍事委員会委員長を務める共和党のジョン・マケイン議員の補佐官たちの場合、ワシントン付近に散在する「ボーイング」、「ロッキード・マーティン」などの軍需企業が雇用したロビイストから、いつも「会いたい」とラブコールを受ける。

このため、連邦議員の補佐陣は、米国の若者の間で人気の職種に挙げられる。補佐官の経験を積んで議員になるケースも少なくない。昨年末現在、約70人の連邦議員が議会補佐官出身だ。リパッート駐韓米国大使も、米国の名門大学の一つであるスタンフォード大学を卒業した後、トム・ダシュル元上院議員の補佐官としてワシントンに足を踏み入れた。



ddr@donga.com