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韓国が船舶受注量トップに、背景に中国業界の不振

韓国が船舶受注量トップに、背景に中国業界の不振

Posted April. 06, 2015 07:14,   

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韓国造船業界が、今年第1四半期(1〜3月)基準の国家別受注量のトップの座を3年ぶりに取り戻した。しかし、世界的な造船景気の低迷の中、中国造船業界の激しい不振のために手にした結果だ。

英国の造船・海運調査会社「クラークソンリサーチ」によると、今年第1四半期の世界船舶の総発注量は562万CGT(標準貨物船換算トン数)、211隻だった。このうち、韓国は231万CGT(60隻)を受注し、シェアで41%を記録した。続いて日本が28.9%(162万CGT、34隻)、中国が24%(135万CGT、79隻)の順だった。韓国造船業界が第1四半期の受注量でトップについたのは、2012年以降3年ぶりのことだ。当時、韓国は222万CGTを受注し、202万CGTの中国をわずかの差で追い抜いたことがある。

韓国はトップについたものの、造船業の見通しは依然暗い。第1四半期の世界船舶の総発注量は、昨年同期(1619万CGT)の3分の1ほどに止まるほど、造船業の低迷が激しいからだ。韓国の受注量も、昨年第1四半期は455万CGTだったが、今年の受注量は昨年の50.8%に過ぎず、半分に減っている。

にも関わらず、トップにつけたのは、中国造船業がとりわけ低迷しているからだ。中国造船業界は主力船種といわれているバルク船の市況が悪化し、日本にも押される状況になっている。それでも、韓国と日本は、地超大型・高性能船舶の技術で中国をリードしているため、景気低迷の状況の中でも割合善戦したものと見られる。韓国は1月、日本に押されて2位に止まったが、2月と3月に相次いで日本を追い越し、第1四半期受注量のトップにつけた。

一方、造船業界の残った作業量を意味する受注残量は、先月末基準で中国が4298万CGT、韓国は3270万CGT、日本は979万CGTの順だった。



sunggyu@donga.com