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強情な僧侶の「牛歩万里」人生の知恵

Posted January. 31, 2015 07:28,   

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「ノミ3匹はつれて行っても僧侶3人とは共に行けないという言葉があります」

最近、懇談会で会った宙耕(チュギョン)僧侶(瑞山浮石寺の住職)は笑いながら、「それだけ僧侶は強情だ」と言った。他人事のように話すが、僧侶も例外ではない。東国(トングク)大学を卒業し、1986年に修徳寺(スドクサ)に出家し、浮石寺の住職になって今年で16年目だ。

本のタイトルには、他人に劣らず強情な僧侶が守ってきた「私よりあなたが先」という「公心」が込められている。

本には、僧侶が女性をよく知るために努力したという内容もある。大学時代から長年交流のある女性信者から、「僧侶は女性のことをよく分かっていない」と指摘されてからだ。努力の結果だろうか。最近、このような言葉を言われるという。「僧侶は結婚もしていないのに、どうしてそのように女性の気持ちが分るのですか」

やむを得ず仏教の教えが本の基調だ。しかし、女性信者との会話をはじめ、寺で起こる些細な日常、経典にまつわるエピソードを中心に、「牛歩万里」、ゆっくりとした歩みで長く遠く行くことができる人生の知恵を語る。

寺の話ではあるがページをめくっていくと、世の中の暮らしとそれほど変わりはない。世の中を変えるよりも、自分が変わる方がはるかに簡単だというのが、僧侶の一貫したメッセージだ。

懇談会では、法衣についての考えも紹介した。「贈り物として受け取る新しいものは他の人に差し上げ、私は別の僧侶からもらいます。他人を優先すれば、心穏やかになり、堂々としていられます」。