「トラベル(Travel)、カジノ!」
昨年4月、マカオに到着した20代と30代の女性5、6人。観光のために来たという女性たちは、マンションに荷物を置いて街に出た。市内の高級ホテル周辺でバンの中で待機しては、中国語を使う男性の手に引かれて一人、二人とホテルの中に入った。ホテルの客室には中国人男性が待っていた。観光客だと主張していた女性たちは、マカオにまで売春に来ていた風俗嬢だった。
女性たちはネットの求人広告を見て、ブローカーのイ某氏(33)など2人にソーシャルネットワークサービス(SNS)で連絡を取った。イ氏は、「海外に出向けば大金が稼げる」と誘った。売春の代金は1回当たり85万ウォンから210万ウォン。女性たちの分として、1回当たり35万〜107万ウォンが手渡された。マカオではビザ無しで最大30日まで滞在できる。米国や豪州より近く、摘発される危険性も低いというブローがーの言葉に、ムン某氏(29)など数十人の女性がマカオに向かった。
ソウル地方警察庁・国際犯罪捜査隊は18日、マカオで外国人を相手に韓国人女性の売春を斡旋した容疑(売春斡旋などの行為の処罰に関する法律違反)で、ソウル江南(カンナム)風俗店出身のユ某氏(31)を拘束し、ブローカー2人と売春女性10人を在宅起訴したと明らかにした。また、マカオ滞在のブローカーを指名手配し、売春女性について追加の捜査を進めている。