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「快癒を祈ります」 李健煕会長の全快祈願動画が静かな感動

「快癒を祈ります」 李健煕会長の全快祈願動画が静かな感動

Posted January. 12, 2015 07:20,   

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「会長が1月9日、病室で誕生日を迎えられました。会長は現在、安定した状態を保っており、徐々に回復しつつあります。全ての役員や従業員の心をこめて、会長の早い快癒をお祈りいたします」

三星(サムスン)グループは9日午前、このような内容の字幕で始まる5分間の動画を、社内のイントラネットを通じて全ての系列会社に配信した。動画には、同日、ベッドで74回目の誕生日を迎えた三星電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長(写真)の快癒を祈る内容が盛り込まれていた。

まず、プロ野球団・三星ライオンズの柳仲逸(リュ・ジュンイル)監督と李承鎏(イ・スンヨブ)選手が登場し、李会長が健康な姿で経営に復帰することを願う挨拶の言葉を残した。2011年9月、李会長が京畿道華城市(キョンギド・ファソンシ)の三星電子のメモリー半導体16ラインの完成式典に出席した際に会った職員らも、動画の中で李会長の快癒を祈った。李会長が2011年7月に水原(スウォン)事業所を訪問した時、社内食堂で昼食を共にした職員たちと海外事業所や建設現場の役員や従業員らも、「健康祈願」の列に加わった。

動画は現在、職員らの書き込みが1万件ほど書き込まれるなど、大きな反響を呼んでいる。その中には「感動した」「知らないうちに涙が出てきた」という内容もあった。

同日、三星電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長など家族たちは、ソウル江南区逸院路(カンナムグ・イルウォンロ)の三星ソウル病院内の李会長の病室を訪れた。家族のほか、三星グループの崔志成(チェ・ジソン)未来戦略室長だけが普段通り、出勤前に病室を訪れ、李会長の健康状態を確認した。

三星グループは毎年、李会長の誕生日を記念して、ソウル中区東湖路(チュング・ドンホロ)の新羅(シルラ)ホテルで、社長団夫婦同伴の晩餐会を開いてきたが、今年は別途の行事は行わなかった。

李会長は昨年5月、自宅で急性心筋梗塞で倒れ、8ヵ月間入院している。現在は、一日15時間以上意識を取り戻している。呼吸や運動能力も一部も戻ってきている。しかし、認知能力はまだ完全に回復していないという。

李会長は1942年1月9日、大邱(テグ)で三星創業主の故李秉迵(イ・ビョンチョル)会長の3男として生まれた。父親が他界した1987年から、経営の前面に出て、半導体事業などを次々に成功させ、三星をグローバル企業に育て上げた。