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「メモ予算」内容をすべて公開して白書を作成

「メモ予算」内容をすべて公開して白書を作成

Posted November. 29, 2014 03:49,   

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与野党が28日、国会正常化に合意し、来年度予算の増額戦が始まった。国会予算決算特別委員会の洪文杓(ホン・ムンピョ)委員長と与党セヌリ党の李鶴宰(イ・ハクジェ)、野党新政治民主連合の李春錫(イ・チュンソク)幹事は、同日午後から増額審査に入った。予算案審査法廷期間の30日までの3日間、与野党は増額項目と規模をめぐって激しい攻防を繰り広げる。

●増額分は10分の1に

与野党が当初、常任委員会の審査段階で要求した増額規模は16兆ウォン。しかし政府は、「3兆ウォン以上の増額は難しい」と難色を示した。増額分3兆ウォンのうち政府が推進中の核心政策事業関連増額予算(約1兆ウォン)と「ヌリ課程」支援予算(約5000億ウォン)を除く約1兆5000億ウォンが与野党が扱える増額規模だ。結局、常任委で要求した水準から増額分が「10分の1」規模に減ったことになる。そのため、予算決算委院は、国会議員の増額要求をどの程度受け入れるか苦慮している。

●威力発揮できない「メモ予算」

増額予算規模がギリギリなため、今年の予算決算特委では「メモ予算」が登場している。メモ予算とは、国会議員が予算決算特別委員会委員長、与野党幹事または予算決算委計数調整小委員会委員に自分の選挙区で行う事業の関連予算を反映するよう嘆願を書いたメッセージを送るのだが、そのメッセージによって編成された予算を意味する。

洪文杓委員長が個人的に受け取ったメモ予算だけで200枚を超える。これらのメモ予算の大半は、主に常任委の予算審査過程で含まれなかった予算だという。洪委員長は、東亜(トンア)日報の記者に対して、「今年の予算審査では常任委を経なかった予算は審査で議論していない」と話した。与野党代表や院内代表など「実勢」のメモ予算も、予算決算特委の審査にほとんど登場しなかったという。

●メモ予算白書の公開を推進

ただ、「メモ予算」の中で妥当性があると判断される増額要請を選ぶためにメモ予算の内容をすべて公開し、予算決算特委で白書の作成を検討しているという。予算決算特委の関係者は、「常任委で議論されなかったという理由で、無力で疎外された階層を代弁する『涙予算』もひっくるめてメモ予算として批判するべきではない」とし、「妥当性を考え、必要な予算なら、今年の審査でなくても含める余地をつくるために、白書の作成を検討している」と述べた。増額が必要だと判断されれば、常任委の議論を経て、追加予算や来年予算案に編成する道を開いておくということだ。

メモ予算に対する否定的な認識が広がったため、今年は常任委で予算案の審査を行う時、与野党議員が事前に選挙区の関連予算増額を申請したという。京畿道(キョンギド)地域のある与党議員は、「常任委の審査が終わってメモ予算を押し込むことは下手なやり方だ」とし、「常任委で正当な手順を踏んで増額要請を事前にしてこそ、増額の可能性が高まる」と話した。